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山の林は葉っぱが落ちて、枝の茶色が背景になりつつあります。
そのせいか、雨に濡れた落ち葉の赤や黄色や松の緑なんかは、いっそう深く濃くつややかに、目の奥にしみてきます。
お昼ごろ、窓の景色が揺らいでいるのに気がつきました。
雪だ。
紙吹雪のような大きな雪が、濃い色の景色を白くぼかし始めているのでした。
それはそれでちょっときれい。
どうせ地面に落ちた雪はあっというまに溶けて消えてちゃう、はかない雪。
でも雪は、まだやまない。
おいおい、今日はこのへんでいいってば。
白い天使たちは、だんだんと調子こいてきたんでないかい。
おい、まだやまないの?
あれよあれよというまに、こんだけ積もりました。
今日の雪は天使じゃなく、小悪魔の方だったようです。