北海道余市にあるニッカウヰスキーの『余市蒸留所』。
創設者の『竹鶴政孝』さんと『リタ』さんをモデルにしたNHK朝の連続ドラマ『マッサン』が、この秋から始まるとあって、にわかに余市町が活気づいています。
昨日に続いて、写真は『余市蒸留所』の『蒸留棟』です。
ウイスキーって、どうやって作られるの?
その答えを『余市蒸留所』では、若くて素敵なニッカの女性が定時に場内を案内してくれます。
ですがここではパンフレットを見ながら、この熟女がご案内致しましょう。
皆様、ワインはブドウ、日本酒はお米、そして、ウイスキーはと申しますと、それは大麦でございます。
正確には、大麦を発芽させた大麦麦芽と呼ばれるものでございます。
その大麦を、まずはピート(泥炭=でいたん)を燃やして乾燥させるそうでございます。
泥炭とは、太古の植物が炭化したもので、石炭っぽいものとでも申しましょうか。
余談ではございますが、爺ちゃんがよく申しておりました。
『昔、手稲(札幌)の北の方は泥炭地でよ、あっちこっちでブスブスブスブスいって、よく野火が出たんもんだわ』
この、ブスブス燃えるピートで乾燥せる事こそが、ウイスキー独特の香りを付ける重要アイテムなのでございました。
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さあ、次に投入されるさらなる重要なアイテムが水でございます。
日本酒同様、ウイスキーにとっても水が運命の分かれ道!
香りを含んだ大麦に余市の水が加えられ、さらに酵母を加える事によって発酵が促進、麦は、まるで蝶がサナギから羽化するがのごとく、アルコールへと変貌を遂げるのでございます。
そしてついに、ポットスチルというハクション大魔王の帽子のような機械によって、大麦は蒸留され、ウイスキーの誕生へと進んでいくのでございました。
ポットスチルには、よく神社の神様に付けられている・・・・??
あのほれ、ギザギザした紙の清めるやつさ・・・
シデ・・・・そ、そう、その紙垂(しで)が巻かれております。
そこんところは日本らしいですね。
この蒸留の作業に使われるエネルギー源は石炭です。
石炭を使う事によりさらに風味がアップするとの事。
石炭は、良質のウィスキーになる原動力にもなっているのでございます。
まさに、ウィスキーは太古へといざなう、味と香りのタイムマシーン。
蒸留されたウイスキーは樽に入れられ、熟成の眠りへとつくのでございました。
ウイスキーを寝かしている間に、次は樽の作り方へと進んで参りましょう。つづく・・