北海道・札幌発・だべさ通信5

値引きの焼き鳥、誰かに買われるくらいなら

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夜も9時を過ぎると、スーパーのお惣菜売り場には殆ど商品がありません。
でも、ちょっと安くなっているから嬉しいね。
3割引きの焼き鳥のパックが、たった1つだけ残っていました。
わお、これを買っていこ!
さっそくカゴに入れてお買い上げ。

 

でも、夜遅くに食べるのはよくないなあ、太りそうだし・・・・
止めようか・・・・でも食べたい・・・・
だめだめ、やっぱし止めましょう。

 

一旦カゴに入れたパックを取り出して、売り場のケースに戻そうとしたとき、ん?? なーんかナナメ後ろの方から視線を感じる。
カゴを持ったおばちゃんが、私の右肩の視界に入るこの近さ、もしや、私がパックを戻すのを待っているのかな。
長年の主婦暦が、そんな空気を感じとりました。

 

その時、私の中の悪魔が言いました。
『今、この焼き鳥のパックから手を話したら、よそのおばちゃんに買われちゃうよ』
そうかもしれないね。
よその人に買われちゃうと思うと、なんだかもったいなく思えてきたわ。

 

すると、天使も現れました。
『買わないんだから、べつにいいじゃないか』
そりゃそうだ、買わないのだから。
それに、戻そうとしながら、 ”やっぱし買うも〜ん ” では、ちょっと意地悪ってもんだべさ。
確かに、天使の言うとおりです。

 

ショーケースに戻されようとしていた焼き鳥のパック。
その時、焼き鳥が言いました。
私に食べられたい・・・・
”やっぱし買うも〜ん ”

悪魔に見方した私であった。

 

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