プロ野球の北海道日本ハムファイターズが、札幌市から北広島市に活躍の場所を移す事になりました。
これからは、北海道の期待を一新に背負って、商業施設や子育て施設などを含む球団のボールパークを目指すそうです。
札幌市と北広島市とのかかわりということでは、他にもとても有名な人物がいました。
たった8ヶ月という短い滞在日数にもかかわらず、学生達からの信頼がとても厚かったというクラーク博士です。
例えば、真冬の1月、クラーク博士が学生達と手稲山を登ったときのことです。
大きな木に珍しいコケがついているのを見つけました。
もし夏だったなら手が届かないけれど、冬は雪が積もっているから届きそう・・・という事で、自分の肩に生徒を乗せて取らせようとしました。
そしたら生徒はびっくり。その時代だもの、生徒が恐れ多くも先生の肩を踏むなんてそんな事できるわけがありません。
でも結局、生徒と一緒に苔をとり、その中にはなんと新種もあったそうです。
そんな教育方針が、生徒の心をグワシとわしずかみにしたんですね。
それでね、クラーク博士が札幌を離れるとき、生徒達は博士を見送るために途中まで一緒にやってきたところ、それが今の北広島市にあった島松駅逓所です。駅逓所とは長い道のりを旅する人達が宿泊したり、馬を休めたりした駅舎だそうです。
ここでとうとう、博士と学生達が最後の別れ。
そのときに言い残したのが、あの有名な「青年よ大志をいだけ」。明治10年4月16日のことでした。
今の北海道開拓の基礎を築いた人達の中に、クラーク博士の教えを受け継いだ学生達がいたことは言うまでもありません。
というわけで、北海道日本ハムファイターズがこれから作り上げようとしているボールパーク構想は、『大志をいだけ』を受け継いで、さらに未来の北海道を切り開く礎になってくれたらいいなあ・・なんて、思ったりしたりなんかして・・・・・・・
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