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美国(びくに)へは、小樽からずっと海岸線沿いに進みます。
その道すがら、車の窓から見た風景だけでも、読み方の難しい地名やトンネルなどがいくつも登場します。
その多くはアイヌ語だと思いますが、実際のところ私もよくわかりません。
ここからはウィキペディアなどを参考にちょっと勉強してみることに。
小樽の街を過ぎてまもなく通る『忍路隧道』。
ニンジ?シノビミチ?
これはオショロというアイヌ語を漢字にあてたんですね。
どれどれ オショロとは・・・・『湾・入り江・尻のような窪み』の意味。
尻のような窪み?
実際の地図を見てみよう。
確かに、巨人がここでしりもちをついた、その跡かもしれないかたち?
ここから先、道路標識には積丹(しゃこたん)古平(ふるびら)の文字が。
シャコタンは『夏に住む村』。
大昔、日本が縄文から弥生時代になったころ、北海道では津軽海峡がその新しい文化をはばんでいたのか、卑弥呼のいた弥生文化が定着せず、縄文の文化を引きずっていました。
そのころ、このあたりにには、夏の間だけ洞窟などに住んで漁をしていた人たちがいることがわかっています。
もしかしたら、そんな意味があるのかもしれないですね。
(そんな暮らしがあったフゴッペ洞窟のお話
1000年のタイムマシーンに乗ったフゴッペ洞窟に残る古代の人達)
フルビラ(フレビラ)の意味は『赤い崖』という意味だそうです。
ワッカケトンネルに入ります。
ワッカケは『水を汲む所』
神威岬のカムイは『神』
厚苫トンネル。
厚苫(あっとま)は『群がる』。
もしかしたらニシンの事でしょうか。
左には、昔使われていた小さなトンネルが見えます。
群来(くき)
『群来』はアイヌ語ではないようです(???間違っていたらゴメン)
春になると、ニシンの群れがやってきます。
すると、オスの精子で海が白くなる、その現象を『群来』というのです。
この海には、間違いなく、ニシンが群れをなしてやってきたのでしょう。
左に見えるのは、セタカムイ岩です。
セタカムイは『犬の神』という意味です。
アイヌの伝説に登場する岩で、沖に出たきり戻ってこない主人を待って、いつしか岩になってしまった犬の岩です。
遠吠えしているように見えるでしょ。
くしくも、この道を左に行くと、崩落事故が起きた豊浜トンネルです。
あの崖の下に慰霊碑があります。
遠くに見えるロウソク岩。
いつか読んだ本によると、昔はもっと太くてタケノコ岩と言われていたそうですが、ある日、ドドーンという音とともに、割れちゃったそうです。
以前はもっと近くで見る事ができましたが、新しいトンネルが出来たために、海岸線を通って見る事はできなくなりました。
ちょっと寂しいけど、仕方ないですね。
あら、こんなに話が長くなりました。
ご覧頂きありがとうございました。
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