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スーパーから出たら、外は雪が横なぐり。
そこいらへんが見えないくらい、駅前広場は今にも白い闇に消されてしまいそうです。
しかも帰りは向かい風。
さっき歩いて来た道の足跡はもう消えているし、それどころか足が雪にとられて思うように進みません。
片手でフードをしっかりつかみ、マフラーは首にぐるぐる巻き。
顔を上げると雪が目に刺さるので、足元を見ながら少し歩いては顔を上げて、しょぼしょぼおメメで現在地を確認する。
まだこのあたりか・・・・キャベツが重いわ・・・・・
ぶら下げているカバンのくぼみや、ジャンパーの縫い目、それにジーンズの前半分だけに砂糖のような雪がじっとりと貼り付きました。
鼻水出てきちゃったわ・・・
でも、この吹雪じゃカバンも開けられないし、両手に荷物も持っているからティッシュなんて出せないっしょ、もうズルズルやるだけよ。
体に付いた雪を、時々ほろったって（払い落としたって）な～んもさ。
今どこだ？立ち止まってあたりを見ると、おお、もう少し、あと30メートルか？
遭難しちゃうかもしれない気分で家にたどり着き、玄関のドアをパタンと閉めました。
は〜〜〜・・・
フードの上から、前髪から、鼻から、いろんな水がしたたり落ちて、もうこれ以上のいい女はありません。
しばらくすると、雪も風もいくら止んだんできました。
あら、向こうの方から引率の先生と子供達が歩いてくるのが見えます。集団下校だね！
吹雪になると、授業を中断して集団下校になる時があります。
ちょうど我が家は小学校の区域の端っこあたり、ここまで来る生徒は二人なんだね。
でも、なしてかみんな楽しそう。そう言えば私も、早く帰れる集団下校は嬉しかったわ。
北海道の１月から２月にかけては、吹雪く時がよくあります。
でもこの時期を乗り越えると、地面の下から春がじんわりやってきます。
