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夕方、事務所にやってきてた婆ちゃんは、事務用の椅子に腰をおろしました。
「裏のだんな、しばらく留守だと思ったら、帰ってきたんだな。娘んとこ行ってたのか?」
それを聞いていた旦那さんが言いました。
「このあいだは息子の所に行くって言ってたぞ」
婆・・「そうなのか、どこよ(息子さんは何処に住んでいいるの?)」
旦那・・・「名古屋だとさ」
婆・・・「名古屋!随分また遠いとこに住んでんだなあ、娘んとこ行ってたんだべ?」
旦那・・・「息子って言ったべさ」
婆・・・z z z z z z・・
旦那さんが言葉を返したときにはすでに、婆ちゃんは座ったまま目を閉じて、頭が少し下を向き始めていました。
ハっと顔をあげた婆ちゃんは
婆・・・「したらなんだべ、娘んとこ行ったんだべさ」
旦那・・・「息子だと」
婆・・・「息子いたのか?どこに住んでんだ?」
旦那・・・「だから名古屋って・・」
婆・・・z z z z z z・・
またまたハっと顔をあげた婆ちゃんは
「おら昨日は夜、おしっこに2回しか起きなかったもなあ」
と、嬉しそうに言いました。
婆ちゃんはいつもだと、朝までに4回くらいはトイレに行くので、夜もろくに眠れやしないとボヤくことが時々あります。
でも昨夜は、ぐっすりとよく眠れたようです。
婆ちゃんは「ありゃきっと、寒くなかったからだべな、ん」
と、自分ですぐにその要因を特定して納得します。
すると、旦那さんが言いました。
「婆さん、そりゃ2回トイレに行った事を忘れたんだべさハッハッハ」
そ、そんな、そんなキツイ冗談は言っちゃあいくらなんでも・・。
婆・・・z z z z z z・・