北海道・札幌発・だべさ通信5

婆ちゃん帰宅

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茨城のおじさん(婆ちゃんの義弟)に会いに行ってた婆ちゃんが帰宅しました。
旦那さんが車のバックドアや横のドアを開けて頭を突っ込み、次から次と荷物を出していきます。ビニール袋や箱やバッグ、大きな段ボールや紙包みがどんどん現れてくる。おお~すんごい、海賊の宝箱みたいだね。
車から降りた婆ちゃんが、曲がってる腰をぐぐーっとまっすぐに伸ばしました。
「いやいやすまんかったね、行ってきましたよ、あ~あ」

 

 

「今日は午後から風が強かったから帰りのフェリー、揺れなかった?」
そう聞くと、婆ちゃんは口をつぐんで黙ってしまいました。
旦那さんが手を横に振ってから、ヂェスチャーをしています。
え?んん、波が・・高くて・・ほうほう、ご飯がダメで・・・え~!あらあ~~~・・・・・・・・
帰りのフェリーでは、北海道が近づくにつれて波がうねって、とうとうダウン、義姉に面倒をみてもらったようです。

 

 

「んだども弟ったら、いつもは1杯しか飲まない酒っこば、3杯も飲んだんだよ~。よっぽど嬉しかったんだべなあ」
それはよかったねー。
それがこんな沢山のお土産になったんだね。
船酔いでダウンしたというのに、気のせいか、行く前よりも元気になっているみたい。
きっと顔を見て安心したんだべね。

 

 

世界がどんなに遠くたって、体が動けばそこに行く事ができるかもしれないけれど、弱った体では隣りの部屋さえ、世界と同じくらい遠い所になってしまうよね。
だから足が動くうちは、色んな所に行って、五感で何でも吸収して、沢山の記憶を頭の引き出しにしまっておきたいね。
そしたらいつか、その引き出しから引っ張り出せるかもしれないでしょ。
だから私も増やしたい!引き出しのサイズも大きくしたい!でも最近、今ある引き出しさえ開かない時がしょっちゅうです。きっともって(たぶん)それは『中年のもの忘れ』というサビだべね。

 

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