北海道・札幌発・だべさ通信5

定山渓、岩戸観音堂の三十三観世音像の洞窟

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定山渓温泉の月見橋を渡ってまっすぐ行くと、つきあたりに赤い柱が鮮やかな岩戸観音堂があります。

外から中を喉いてみると、正面の祭壇の右奥の方に『洞窟入り口』と書かれたドアがあるのが目に入りました。
洞窟!?
ちょうど、お堂のお掃除をされていたおじさんがいたので声をかけてみることに。

■ 拝観料はお気持ちで

『あの、洞窟へは入ってもいいのですか?』
「いいですよいいですよ、どうぞどうぞ」
話しやすそうなおじさんでいかった。

『あの、入館料はいくらですか?』
「いやいや、そんなのはないんだよ、ただ、ココの箱にね、気持ちだけ入れてくれればいいんですよ』
さすが観音様、”なんぼちょうだい”なんて、そんな事は言わないんですね。
「ま、300円くらいでも、この箱に入れてもらえれば・・」
『そうですか』

 

ところが、さっそくお財布の中をまさぐるも、手のひらから現れた小銭は全部で260円くらい。
どうしよう・・・・
いくらでもよいという事は、もちろん1000円札でもいいわけだよね。
このさい奮発してカッコよくお札を箱に入れれば、もしかしたら すんごいご利益があるかもしれない。
背後の祭壇の方から、観音様の熱い視線が注がれているような気配がしました。

1000円札を取り出し、
『あの、すいません、1000円でお釣りいただけるんでしょうか?』
セコ!

でもおじさんは、「いいからいいから、見ておいで」と、優しく言ってくれました。
ありがとうございます。
とにかく、お財布の中の300円に満たないダラ銭を箱に入れて、さっそく中い入ってみることに。

 

 

■ 120mも続く岩戸観音堂には三十三の観音様。

扉の向こうは、幅が1mくらいの洞窟が続いていました。
長さは120mだそうです。
洞窟の両側の所々に凹みがあって、そこには、1体ずつ、観音様が安置されていました。

こちらは龍に乗って空と海を支配する『龍頭観音』(りゅうずかんのん)。

人間の悪い心が炎のように燃え上がったとき、滝の力で煩悩を消す 『滝見観音』。

海の安全や大漁を祈願、そして、女性の煩悩を取り去って下さる女性の観音様、『魚らん(ぎょらん)観音』。

蛤蜊(こうり)観音。足元にあるのは、ハマグリです。
こうした観音様が三十三体、安置されています。

洞窟の出口です。このドアから外に出られますが、一旦出ちゃうと外からはドアは開けられないようになっています。

ドアを開けてみるとこんな風景が。

道はついているので、ちゃんと元には戻れそうですね。
でも私は、もう一度見たかったし、洞窟を通って戻りました。

岩戸観音堂は、小樽、定山渓間の道路工事で亡くなられた方や、交通安全を祈願して、昭和42年に建てられたそうです。
定山渓温泉にでかけられた折りには、一度、観音様にお目にかかってみてはいかがでしょ。

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