北海道・札幌発・だべさ通信5

宵待草 は 待宵草

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『宵待草』
♪ 待てど暮らせど来ぬ人を 宵待ち草のやるせなさ 今宵は月も出ぬそうな♪・・・・
という歌がありました。
大正ロマンを感じさせてくれる奇麗なメロディーと歌詞。
竹下夢二の詩を歌にしたものだそうですね。

 

 

夜を待って花が咲き、朝になるとしぼんでしまう。
昼間に咲けない切なさが、夢路の思う女心とだぶらせたのでしょうか。
先日、手元にある植物図鑑で『宵待草』をみつけたので、これだ!と思って見てみると、『マツヨイグサ』と書かれていました。
『待宵草(マツヨイグサ)??』『宵待草(ヨイマチグサ)』じゃなかったの??ややこしい。

 

 

本当の名前は図鑑の通りマツヨイグサだそうです。
夢路がこの花を詞の中に登場させた時に、なぜか『宵待草(ヨイマチグサ)』と書いたそうです。
単純に文字の順番を間違えてしまったのか、それとも言葉のニュアンスでわざと変えたのか、今となっては知るよしもありません。
歌が有名になるにつけて、人々は『ヨイマチグサ』と覚えていったそうです。

 

 

流行というのはすんごい力があるんですね。
本当の名前は『待宵草』だけど『『宵待草』でもいいか・・・・・
という事になったそうです。
ちなみに、『月見草』という呼び方もあるそうです。
私は『月見草』という花は別にあるんだと思っていました。

 

 

『マツヨイグサ』は種類がたくさんあって、厳密にいうと、夢路の『宵待草』と『待宵草』と
『月見草』は種類が違うそうですが、今では『マツヨイグサ』全般に使われているそうです。
という事は、どの名前を使ってもいいんだね。
♪まーてーど くーらせーど こーぬひーとをー
『ヨイマチグサ』のやるせーなさー♪
これから夜が長くなっても、ヨイマチグサは愛しい人をずっと待ち続けるのでしょうね。

 

 

 


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