チカホ(札幌駅前の地下歩行空間)では、いろんな地域の特産品の販売と出会う事があります。
こちらは札幌から焼く100キロ北にある町、滝川からやってきたというサツマイモです。
滝川産のサツマイモ?
サツマイモは本州の暖かい所でしか育たないものだと思っていました。
北海道みたいな寒い所でも作られていたなんて。
『滝川でサツマイモとれるんですか?』なんて、失礼な事聞いちゃった。
採れるから、” 滝川のサツマイモ ” って売ってるしょやね。
でも、売り場にいたお兄さんは
「ええ、そうですよ、滝川で採れたサツマイモなんです」と寛大に答えて下さった。
販売されていたサツマイモはゴロンとしたものは少なくて、どれもみんなスリムだね。
どんな味がぜひ食べてみたいです。
蒸かしてみる事にしましたよ。
生のときは白っぽい。
でも蒸かしてみるときれいな黄色!
割ってみると、おお〜、ねっとりとした食感がいいね!
味はどんなかな・・・・
ん〜〜スッキリした甘味もいい!
チカホで買った滝川産のサツマイモは高系 14号という品種で、『紅甘雪(べにあまゆき)』というブランドでした。
冬が長い北海道では苗を作る事ができないので、苗を本州から取り寄せ植えているそうです。
さらに苗を寒さから守る為に、太陽の熱を逃がさないように工夫されたビニール(マルチ)をかぶせたり、ひたすら除草したりと、収穫までは大変な手間がかかります。
そんな困難を乗り越え、ついに昨年デビューしたのが、この『紅甘雪』。
それでね、サツマイモって熱を加えると甘くなるっしょ。
サツマイモの中に含まれるデンプンが加熱されることで酵素が糖に変わるからなんですって。
北海道の寒さで酵素がめっちゃ働いて甘さが増してしっとりする。
暖かさを逃がさない工夫が確立されると、あとは寒さでどんどん糖度を増してくれるって事ですね。
私、この『紅甘雪』のしっとり感、とてもいい感じ!って思いました。
さらに、涼しい北海道では虫にくわれにくいので無農薬だそうですよ。
地球温暖化も少なからず影響しているのかもしれないけれど、先日 記事にした氷点下15度の名寄で育つ なよろ星空雪見法蓮草 >>など、今まで北海道では育てられないと言われてきた野菜や果物が作られるようになったのは、研究者さんや農家の方々の工夫や努力ですね。
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