PR
皆様、ご乗車お疲れさまでした。
日本最東端の駅、『ひがしねむろ』到着でございます。
プラットホームだけの『ひがしねむろ』駅は、こんな重要な駅にもかかわらず、『日本最東端の駅』と刻まれたキーホルダーなどを売るお土産物屋さんがあるでもなく、落書きだらけにされる事もなく、そこに暮らす人々の為だけに存在している駅なのでございます。
え、根室駅は違うのかって?
お客様、それは大変いい質問でございますね。
西から伸びた線路はまっすぐ東に走っているのでございますが、次の終着、根室駅はどうしたことか、ちょびっとだけ西にカーブしちゃっている惜しい駅だったのでございます。ですから駅としてはここ、『ひがしねむろ』駅が日本最東端の駅という事でございます。
どうぞ、プラットホームの上で、日本の端の駅をご堪能くださいませ。
バスは10分ほどで発車致します。
いかがでしたでしょう。小さいながら、時間がゆっくり流れる最果ての駅を感じて頂けましたでしょうか。
車窓より見えますエゾカンゾウの群生をごらん頂いている間にも、バスはいよいよ、本当の日本最東端、22キロほど先にあります納沙布岬へと進んで参ります。・・・・・・・・
皆様の中にはよく、”え〜と岬の名前は『のさっぷ』?それとも『ノシャップ』どっちなの?”とおっしゃる方もいらっしゃるかと思いますが、根室の岬は”のさっぷ”でございます。『ノシャップ岬』という岬は、稚内にある最北の岬の名前でございます。
そう、最東端が納沙布(のさっぷ)岬、最北端がノシャップ岬でございます。
アイヌ 語で「ノッ・サム」は『岬の傍ら』という意味。もう一方の『ノシャップ』は「岬が顎のように突き出たところ」「波の砕ける場所」という意味なのだそうでございます
皆様、大変お疲れ様でした。
納沙布岬、到着でございます。
掲示板をご覧下さいませ、北方領土は、いくつもの島からなる歯舞群島と呼ばれております。
その面積は小笠原諸島と同じくらいでございます。その中の国後島(くなしり島)にいたっては、沖縄より広い面積なのでございます。
ご覧下さいませ、目と鼻の先、わずか3.7km先に浮かぶ島こそ、北方領土でございます。
あまりに近くて、泳いでいけそうでございますね。え、霧で真っ白?ま、まあ、時にはこのような時もございます・・・・・あ!今島影が見えましたでございますよ!
あら〜残念、よそ見をしている間に、また霧に隠れてしまったようでございますね。
やはり東の果てにおいても、日頃の行いが大事という事でございますね。
それではこれより、バスは根室のあるスポットへと向かってまいります。