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「親分、やっと着きましたぜ日本銀行小樽支店。 坂道ばっかし歩いて、あ〜こわかった(しんどかった)」
『バカたれ!これから金庫破りするっつうのに、今から がおってどうすんだ(今から疲れていたらどうするの)』
「親分、監視がよそ見をしてますぜ」
『よし今だ、ついて来い!』
「親分!札を見つけやしたぜ!」
「おめえ、はんかくさいんでないかい?(あなた、アホでないの?)こったらべっちょの札で喜んでどうすんだ(こんな少しのお札で喜んではいけませんよ)。でもま、一応ポケットに入れとくか」
「す、すげえ!札の山ですぜ!!鼻血が出てきちまった」
『裁断した札見て、な〜に興奮してんだ。つっぺしとけ(ティッシュで鼻に栓をしてくださいね)。』
「金庫だ!ついにやってきやしたね親分!」
『そうだな、お前はここで ばんぺいしてれや(見張りしててね)』
「やだやだあ!オレも入りてえ〜」
『おめえ、こんなとこで だはんこいてどうする(こんな所でわがまま言ってどうするの)。仕方ねえな、それじゃあ金庫を開けるぞ、手袋はけや(手袋をはめて下さいね)』
カチ!
おお〜〜!!
「札の山だ!!」
『あっちゃこっちゃちょすなよ!(あっちもこっちも触ってはいけませんよ)。それにしてもさすが日銀だ、さっきの100円札、いらないから投げちまえ(100円札なんか捨てちゃうよ)』
「これで、かあちゃんにも楽させてやれるなあ!」
『それにしても おめえのかあちゃん、みったくねえもな(ブスですね)』
「親分、そりゃあないべさ、親分のおかみさんだって、家中 わやにしてるじゃないですか(ごちゃごちゃにしていますでしょ)」
『ま、そんなことより手動かせや』
「親分!1億円っちゅうのは、重さが10キロあるらしいですぜ。たまげたもんだ(驚きましたね)っちゅうことは1000万円は1キロ、100万円は100gってことですかい」
『だから10キロのニセの紙切れを背負って来たのよ。これと ばくっておけば(交換しておけば)監視が気付くのも遅れるってすんぽうよ』
「さっすが〜〜!!親分!ここまで来るのは ゆるくなかった(しんどかった)けど、帰りはどんなに重くたってルンルン気分ですねえ」
『んだべ〜〜』
「イテテ、札で指、切っちまった!」
『サビオ(北海道でよく売れていたキズ絆創膏の名前)でも巻いとけ、そろそろずらかるぞ』
「親分、戸が開きませんぜ!!」
『なにい!!外からじょぴんかけられてしまったか(鍵をかけられてしまいましたね)』
「おれたち、はんかくさいドロボウでしたね」
『したっけね〜〜〜(それじゃあね)』
日本銀行旧小樽支店 金融資料館
小樽市色内1-11-16
月曜休館
入場無料
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