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「な〜んか今年の畑、違うねえ〜」
近所のお婆ちゃんにはすぐ見破られてしまいます。
ジャガイモと枝豆のウネはだらしなく曲がっているし、人参はボサボサとショボショボの所があったりします。
な〜んでか!それはね、これをまいたのは婆ちゃんじゃなく、私達夫婦だからです。
ちょうど畑仕事が始まる5月頃、婆ちゃんは体調が悪く、病院と家を行ったり来たりしていました。
このままでは、婆ちゃんが元気になっても楽しみがなくなっちゃう。
という事で、お膳立てをしておいたつもりなのです。
でもさ、指揮官がいないと物事ってダメね。
婆ちゃんなら畑のウネをまっすぐ切るのに、端から端にヒモを渡して線を決めるんだけどさ、面倒だべさ。いいよ適当にやっちまえ!その結果、イモ達、枝豆達の列は私達の根性のようにウネウネと曲がってしまいました。
人参も、な〜してかボサボサとショボショボです。
「ほれ、キューリ採れたぞ」婆ちゃんがキュウリを持ってきました。あら〜まっすぐ伸びた立派なキューリ。
すると旦那さんが、「オレの根性と同じだな」と言いました。はあ?何言ってんだべ。
畑のウネはクネクネ曲がっているけれど、最近そのウネの間に、何本もまっすぐ伸びたウネがあるのを発見しました。
「だっておら、枝豆大好きだもなあ〜」