北海道・札幌発・だべさ通信5

残った雪山はこうして消えました

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事務所の前には、まだ雪山が残っていました。
シングルベッドよりは小さいけれど、寝そべったトラよりは大きいくらいでしょうか。
午前中に少しでも崩しておけば溶けやすいかしらと思ってサクサクやってはみたんだけど、雪が削れるのは外側だけで、中の方は氷のように固くなっています。
まあいいや、どーせそのうち溶けるんだから。

 

 

午後になってから雨が降り出し、風が強く吹き始めました。ヒューヒューと音をたてて戸をガタガタ揺らすほどです。
外を歩く人は、風で傘が裏返らないようにと、肩にぴったりくっつけて歩いてる。
北海道ではね、真冬の雪に、傘をさす人はあまりいません。
サラサラしているので、肩や帽子に雪が積もっても、ささっとほろえばいいからね。
でも春の雪は湿っているので、この季節になって再び、傘の出番となるわけです。

 

 

しばらくして外を見たら、なんと雪山が半分になっているじゃあありませんか。
この強い風と雨が、あの固い雪の固まりを、一気に溶かしてしまったんだわ。
それから時々玄関から外を見るたびに、雪山はだんだん小さくなっていって、夕方にはネコみたいになりました。

 

あら〜すごい、あとは黙っていても溶けちゃうわ。
と思っていたら、婆ちゃんがどこからともなくやってきて、長靴でエイっと踏んずけました。
小さいといっても雪山は最後のふんばり、婆ちゃんに踏まれて最期をむかえるのは嫌だとばかりに、そう簡単には崩れません。
婆ちゃんは、なおもエイエイと2.3回踏んずけると、さすがの雪山も力つき、雪のザラメになってしまいました。
婆ちゃんは強いな。

 

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