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事務所を兼用している我が家も、気付けばもう20数年。
サビでボロボロになった玄関を、とうとう取り替える事にしました。
朝から始まった取り付け工事も夕方には終わり、我が家には似つかわしくないほど未来的なドアに変身しました。
■ 鍵は4種類
「取り付け終わりましたんで鍵の説明だけさせてもらいます」
鍵の説明?・・
「まずは、これ。カードキー、ドアのボタンを押してからカードをかざすと」
ピ!ガチャ
ほう・・・・・・
ビジネスホテルなどでよく使うヤツね。でもさ、こういう機械って慣れない中年は、なーんか不安です。
確か、普通の鍵でガチャっと開けるドアをお願いしたはず・・・
「次はこれ、カバンに入れてるだけでいいです、ドアを開けるときはドアのボタンを押すだけで感知します」
ピ!ガチャ おお~
消しゴムみたいな形で、旦那さんが車で使っている電波で飛ばす鍵だね。
「そしてこれはシールキーです」
シールキー!直径1センチにも満たないタダのシールなのに、好きなものにペタっと貼っちゃえば鍵にになるだって、へ〜〜。
すごいけど、ガチャって入れてクルっと回す、あの、あずましい鍵は・・・・
「で、あとがこれです」
よかった、シリンダーキーだけど、見慣れた形の鍵の登場だ。
「この鍵を使う場合は、取っ手の上の部分のカバーを外し、鍵を差し込んで開けます」
いちいちカバーを外すのか。めんどくさっ。
今の時代は、センサーの鍵が主流ってことなんですね。
まったく浦島太郎状態です。
■ 鍵の説明書は読んでおこう
「あとは、説明書を読んで下さい」
業者さんから手渡されたのは、電気製品を買ったときと同じような厚みのある説明書。
サイトからダウンロードして下さいと言われるよりはマシかもしれないけど、説明書なんて読まなくってもちゃんと開くんだからいいんでないかい。
ところがです。
夕方仕事から戻った旦那さんが言いました。
「おい、外に出る時は必ず鍵を持たないとダメだぞ、車に荷物を取りに行って戻ったらよ、閉め出されたべや」
ええ!!
新しいドアは、家の主人を無視し、数十秒間施錠されないままでいると、自動で鍵がかかってしまうのであった。
じゃあ、ゴミ出しに出る私は、そのうち絶対閉め出されちゃうわ。
説明書を読んで自動ロックは止めさせなくっちゃ。
どんどん進化する鍵ですが、私が知ってる一番古い鍵と言えば『つっかえ棒』。
引き戸の玄関に、内側から長いボコをナナメに立てかけるだけの鍵。
あと、戸の片方に取り付けた輪っかに、もう片方に付けたL時のフックをかけるという鍵もありました。
戸の重なった部分にネジ式の棒を差し込む鍵もありましたよ。
こんなヤツね。
これは札幌の時計台の窓です。
北海道では、鍵をかける事を 『じょっぴんかる』 と言っていました。
今の若い人は使わないでしょうね。
そのうち、顔や指紋を認識するセンサーの鍵も一般に使われるようになるかもしれない。
だんだん歳をとって顔がたるんでシワが増えたら、ドアは怪しんで
”アイコトバ ヲ イッテクダサイ” なんて言っちゃうかもね。
合い言葉なんて思い出せないし・・・
だってここはうちだべさ!
”アイコトバ ヲ カクニンシマシタ”
ピ!ガチャ
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