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『塊炭飴』(かいたんあめ)は、赤平の名産品。
かつて赤平で盛んだった炭坑の石炭をイメージさせた飴です。
当時、石炭は”黒いダイヤ”と呼ばれていましたが、この飴もピカピカ光ってダイヤみたい。
1つ口に入れると、あら〜〜ニッキの風味がして、昭和の時代にタイムスリップです。
私が小学生だった昭和40年当時の手稲西小学校は石炭ストーブでした。
冬は日直が小使いさん(用務員さん)の所に石炭をもらいに行くのも仕事だったんです。
ストーブの上の蒸発皿にビンの牛乳を入れて温めたりもしたもね。
冬は、みんなセーターを着て、モコモコだったさ。
とっくりセーターとか、腕に2重の白いラインの入った紺色のセーターとか。
そうそう、紺色のセーターのVえりは白い毛糸で編まれていたっけ。みんな同じようなかっこうしてたもね。
手稲山にスキー遠足っちゅうのがあってね、汗をかくから背中にタオルを入れて登るわけ。あとでスルっとタオルを引っ張って抜けばいいっしょ。帰りはさ、家まで滑って帰ってきたさ。
今そんな事をしたら大変だよね、車に激突しちゃうもね。
飴を口の中で転がしながら『塊炭飴』のパッケージをチラリと読んでみました。
”原料には北海道のビートを使用・・・・”か・・・・・
なになに、昭和13年から賞を3つもとっているのか。
昭和13年!!すっご〜い。そんな前から作られていたんだ。
今思うと、石炭ストーブの暖かみって、真綿のような優しい暖かさでした。
でももしかしたら、セピア色になった遠い記憶を消さないようにと、今でも自分の心の中で暖めているのかもしれないけどね。