誰だ、誰だっけ・・・・

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買い物袋を乗せた流星2号（私の自転車）を押しながら、いつもの坂道をヨイショヨイショと登っていたら、後ろから「ぽぷらさん」と聞こえたような気がしました。
え？振り向くと、あら！？

 

「こんにちは、お久しぶりですね！」
「あら〜、こちらこそ〜！！（ニッコリ）」
誰だ、誰だっけ・・・・確かに見覚えのある人だ。

 

「やっぱりぽぷらさんだったんですね〜」
「え、ええ、時々ここを通るんですよ〜（ホホ）」
作り笑顔をしている間に思い出せ、ぱっと見30代の女性っという事は大昔じゃないはずだ・・・・
暑さにねっぱついた（ネバついた）脳みそをハッチャキで（必死で）フル回転！

 

「坂道大変ですね」
「そ、そうなの、私の家この上だもんだから（上なものだから）帰りがゆるくないんです（容易じゃない
んです）ホホホ」
適当な言葉を並べながら、実は頭の中で、もう一人の自分が思い当たる記憶の引き出しを必死でかけずり回って開けています。
ここじゃない、ここじゃない。もうお手上げ状態。性能悪いね。

 

「私、今度ここにいるんです」
「え！？」
彼女は美容室を指差しました。
ああ、そうか！私が行ってる美容室にいた美容師さんだ。
赤ちゃんが生まれるという大きなお腹をしながら、私の髪をカットしてくれたのが最後でした。
最近になって、別な職場に復帰したんだね。

 

「以前も見かけたんですけど、違う人かな〜って思ってたんですよ」
思い出しちゃったらもうこっちのもんさ。
「赤ちゃん、生まれたんですね」

 

「ええ、もう1歳半です」
「ええ！そんなに大きくなってるの！早いね〜。」
見ぶり手振りも、いきなり自信ついたしょや。

 

思い出せてよかったわ。
それでなくても、だんだん物忘れがひどくなっているんだもの。
家までの登り坂も、スッキリ気分だからな〜んもさ（どうって事ありません）。
どんどん登っちゃう。

 

あれ、そう言えば、何て言う名前の人だっけ？
・・・・・・思い出せない・・・・・
まあいいよ、それくらい。
・・・・・・・そうだ、今まで聞いた事がなかったんだ。
なんだかな〜・・・・