北海道・札幌発・だべさ通信5

遠い場所にある先祖代々の墓と身近にある合同塚

先日、母たちと2カ所のお墓参りに出かけたときのことです。

■ 景色はいいけど車がないと行けない簾舞霊園

最初に行ったのは実家のお墓(簾舞霊園みすまいれいえん)です。
あの『千の風になって』を思わせる、自然に囲まれた高台にあります。
広い空、遠くに見える町並み。
雲に乗ればいつでも家に帰れそうな、そんな空を見上げては、さぞ父と兄はここでゆったり過ごしているんだろう・・・なんて思ったりします。

 

でもなあ、ここは札幌といっても、近くにバス停はなく、山の中の狭い道路を通ってきます。
私が歳をとってここに来るには、誰かに頼んで連れてきてもらうか、タクシーに乗らないと来られません。
けっこう料金はかかりそうだね。


PR

 

 

■新たに増設、平岸霊園の合同納骨堂

次に行った平岸霊園の合同納骨塚には、姉夫婦が眠っています。
外に設置されている『納骨塚』と掘られた大きな墓石には、次々とお参りに来る人がやってきてはお花を添え合掌していきます。

 

私たちが参りをしていると、後ろに、私と同年代とおぼしきご夫婦が立っているのに気づきました。
きっと、私たちが終わるのを待っているのだろうと思い、
”どうぞ、お待たせした” と声をかけると、奥様が手を横にふって、
「いえいえ、いいんです。実は私たち、親の『墓じまい』をしてきたんですが、ここ(平岸霊園の合同納骨塚)に入れようかと二人で相談して見にきたところでして」と言いました。
そうでしたか。
私たちはご夫婦と少し言葉を交わしたあと、その場を離れました。

 

昔とは違い、子どもの数が減ったうえに、先祖のお墓から離れて暮らす事が多い時代です。
ややもすれば、夫婦は両方の親のお墓もみなくちゃいけなくなるし、一方では、今だに『家制度』の考え方に縛られ、困惑している女性もいるかもしれません。
歳をとらないご先祖様に対して、生きている方はというと、だんだんと足腰が弱るのだから、遠くへのお墓参りは難しくなりますね。
『先祖代々』と刻まれた文字が、現代に生きる子ども達にとっては、ややもすれば苦しい足かせにもなりかねない時代になりました。

 


古い墓地に行くと、誰からも忘れ去られたような、荒れたお墓を目にする事がありますね。
ご先祖様を大切にする日本人が、あえてお墓を見捨てるようなことはしないはず。そこには、それぞれの致し方ない事情があるからでしょう。
父と兄が眠るお墓には、この先いつまで行けるのだろうかと不安が頭をよぎりました。

 

■ 合同でも近くに先祖がいる安心感

『墓じまい』『合同墓地』(合同納骨塚)の考え方は、今 生きている人たちができる、ご先祖様を大切にする1つの方法かもしれない。
平岸霊園なら、札幌に住んでさえいれば、地下鉄の駅から10分も歩けばご先祖様に会えます。

 

あのご夫妻は、たぶん、この合同納骨塚にご両親を納骨されるでしょう。
ご両親も、子どもの傍にくるんだもの、私がご両親だったら、嬉しいと思うな。
子どもや孫に、めんどうな心配はかけたくないもんね。
17/8/20更新・・・平岸霊園に新しい『札幌市合同納骨塚』ができました。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『平岸霊園の札幌市合同納骨塚』
利用できるのは焼骨を持っている人が札幌市民であることです。
永代使用料は、平成28年現在、1体につき、9,100円。

詳細は札幌市の市営墓地
http://www.city.sapporo.jp/hokenjo/f3seikatu/boen/0_boen_top.html

または、平岸霊園合同納骨塚の案内
http://www.city.sapporo.jp/hokenjo/f3seikatu/boen/documents/goannai.pdf

 


人気ブログランキングへスポンサーPR