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時々お邪魔している居酒屋さん。
先日の晩も、旦那さんと立ち寄りました。
お客さんは誰もいないね。ビールと梅酒で、はい、お疲れさま・・カチ・・・・
枝豆をつまんでいると、どこからかハエが一匹飛んできました。
それがさ、追い払っても離れないんだわ。
枝豆に止まったら大変だもね、慌てて枝豆を手で覆いました。
そのうち、ハエはちょうちんの形をした私達のテープルライトのふちにとまりました。
シッシッ、あっち行け!
あら、かさの中に入っちゃったしょや。ウロウロするハエの影がライトに照らされて影絵のようです。
上下の口から出て来ないうちになんとかせにゃ。
あ、ああ、上から出てきそう!!入れ入れシッシッシ。
お、おお今度は下から飛び出しそう!!入れ入れシッシッシ!!
へたくそな手品のような手つきでハエを封じ込めているあいだに
「あ、あのすいませ〜ん。すいませ〜ん」
「はいはい」マスターさんがやってきました。
ライトの上や下に手をかざしながら
「あ、あの、この中にハエを閉じ込めました!」
自主的に入ったハエだけど、つい自分が封じ込めたかのように言っちゃった。
「ハエですか!それは申し訳ございません!少々お待ちを!」
マスターさんが奥の厨房に何かを取りに急いで行ってるあいだにも、ハエが飛び出さないようにと、影を追っては上やら下やらシッシッシと外に飛び出さないようにと時間を稼ぐ。
「お待たせ致しました!」
おお,手には殺虫剤!
「ちょっと失礼いたします!」
ハエ退治をバトンタッチです。
マスターさんは傘の中にシュッシュッ!っと最初はちょびっとだけ殺虫剤を入れました。
あ、もっと上!あ、下に行った、
端に避けた枝豆には傍にあったメーニューをかぶせてフタをして、ビールと梅酒は手で覆い、マスターさんとハエとの格闘を間近で応援です。
あ、ハエ上に来た!逃げるう〜〜!おお、今度は下〜〜〜!
え〜い シュッ〜〜〜〜!・・・・・・
殺虫剤の霧が少しだけ、あたりに広がりました。
「やりました!こいつです、弱ってました!」
マスターさんの持つティッシュの中でハエはご臨終です。
長かった夏の忘れ物のようだね。
さてと何を注文しようか、おお!”鮭の白子の揚げびたし”だって!?
ハエよさらば。もうとっくに秋だもね。
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