北海道の釧路湿原に多く生息している丹頂鶴。
一時絶滅の危機を乗り越え、今では数も増えたため、北海道では今後の保護活動を見直す方針になったそうです。
釧路の丹頂ツル自然公園やエサ場意外でも、たとえば畑や民家の傍など、人の暮らしのすぐ近くで地面をついばんでいるもんね。
数年前に民家の軒先で丹頂鶴を見た時は、最初は剥製かとおもっていて、急に足がヒョコって上がったものでビックリしたことがありました。
でも、おお〜これが自然かーって感動しましたよ。
丹頂鶴は渡りをしないそうなので、このまま数が増えていったら、もしかしたら札幌にも飛んで来て住む日がくるかもしれないですね。
そういえば丹頂ツル自然公園に行ったとき、保護されているツルのゲージには屋根がなありませんでした。
だからツル達はとても自由で、逃げ出す事もできるんです。
でも、ちゃんと自分のゲージに戻ってくるそうですよ。
ゲージもいくつかあるのに、自分の場所がわかるのがすごいなあ、私ならお隣さんの所に間違って降りちゃいそうだけど。
日本の昔話で『鶴の恩返し』というお話をご存知でしょうか。
『ある晩、与ひょうの家にやって来たのは、名前をツウという美しい娘だった。ツウは与ひょうの家で暮らし始め、ひとり反物を織り始める。
ツウは、反物を織っている時には絶対に部屋を覗いてはいけないという約束をして、毎回それはそれは美しい反物を織り上げた。
けれどある日、与ひょうは約束を破って、部屋の中を覗いてしまう。
するとそこには自分の羽を抜いては反物を織っている鶴の姿が。
ツウは、与ひょうが以前、罠から助けてやった鶴だったのだ。
「与ひょうさん、姿を見られたからには、もうここでは暮らせません」
謝る与ひょうの願いも届かず、ツウは空高く飛んで行った。
このお話は、佐渡島の民話が始まりだそうです。
佐渡島と言えばトキが有名だけれど、ツウが飛び立った空は、佐渡だったんです。
丹頂鶴は、昔は佐渡は勿論、日本のもっと広い範囲に住んでいたそうです。
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ところがここで1つ疑問が。
私は、日本の鶴と言えば丹頂鶴しか知らなったもので『鶴の恩返し』の鶴は丹頂鶴だと思っていました。
したっけね、日本には、ナベヅルやマナヅルという鶴も渡り鳥でやって来るという事を知って、もしかしたら違う鶴?と思ったもので、ナベヅル・マナツルってどんな鶴なのか
日本野鳥の会で調べてみました。
ん・・・私が絵本で見た鶴じゃないみたい。
それに、両方とも飛来地は九州などの日本の南らしい。
さらに、数年前には佐渡に丹頂鶴が飛来したというニュースも発見!
という事はやっぱしツウは『丹頂鶴』だったにちがいないか?!
与ひょうに姿を見られ、悲しみながら北海道にやって来たツウだけど、与ひょうさんを許してあげたくなって、佐渡に帰っていったのかもしれないね。
<2005/12釧路にて撮影>