手稲駅のキャッシュコーナー。
ATMを操作をしているのは私よりも若そうな女性です。
あまりくっついて後ろに並ぶのも悪いような気がしてね、2、3歩下がって並びました。
・・・・・・・・・・
ピッポッパ・・・・ピッポッパ・・・・
けっこう時間がかかっている様子です。
そのあいだにこっちは通帳やカーをすぐ取り出せるように準備しよう。
ピッポッパ・・・・ピッポッパ・・・・
・・・・・・・・・・
それにしても、時間がかかり過ぎでない?
ん?あら彼女、携帯で話しながらやってんのね。
ピッポッパ・・・・ピッポッパ・・・・
まだかな〜
私もよく手間取るので、他人の事は言えなません。でも電話しながらなんてね・・・・
電話さ、いったん切ったほうがいいんでない?
ハ〜・・・
彼女は、何度もピッポッパとボタンを押しています。
現金の出し入れだけではないようです。振込とかかな。
!!
もしかして、振り込め詐欺?!
それまでイラっとしていた気持ちが180度回転!
振り込め詐欺だったらどうしよう。
いったいどんな会話しているのかな。
こりゃ話しの内容を聞いてみないことにはわからない。
ジワリ・・・ジワリ・・・・と近づいてみる。
もし怪しかったらどうしよう・・・・ポチっと送信しちゃったらもうダメだもね。
いやそのまえに、なんて声をかけたらいいの?
『もしもし、失礼ですが、どちらに振り込みですか?』
いや単刀直入『もしもし、それは振り込め詐欺ではないですか?』
とにかく、なにげな〜くくっ付いてみる。
「○△■※・・・・」
駅のざわめきで、彼女が何をしゃべっているのかよく聞き取れません。
こうなりゃもっとくっ付いて・・・ジワリ・・・ジワリ
もう、真後ろ・・・そんでもって、ちょっとあちゃらを向いてしらんフリしながら聞き耳をたてる。
「ん、ん、そうだね・・・・」
”そうだね?” 振り込め詐欺相手に ”ん、ん、そうだね” とは言わないよね。
「じゃあまた今度電話するね、ハイしたらね〜」
友達かい!!
ああ・・・
心配して損した。
私にとってATMの振込操作はかなり難度が高いので、緊張しながらボタンを押す。
なのにこの人は友達と電話で話しをしながらしかもできちゃうのか。
ひとり興奮して鼻の穴がふくれちゃった私をよそに、彼女は携帯とATMを同時に終了させて行っちゃいました。
はあ・・・・でも、この器用さは見習いたいかも。
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