倉敷駅から美観地区へ。
!! 見られている!
” 目が合ったらこっちにおいで・・・” だって。
赤いタラコ唇と内側にクルっとカールしたヘアスタイル。
みょーに親近感があり近づいてしまったけれど、お店は休憩時間だったみたい。
倉敷は近代的な建物に混じってレトロな建物と歴史的な建物までが街に馴染んでいるんですね。
喫茶店には猫のお客さんもいるし。
猫!?
おお!馴染んでいる!
美観地区に入ってくると昔の町並みが続きます。
倉敷川の両側に続く白壁の建物が、とても素敵。
また誰かの視線が・・・ええ!!
と思ったら、お面を付けている人でした。
テレビ局の撮影のようです、あーびっくりした。
初めて見るお面です。
お爺さんとお婆さんのようだけど ” 秋田のなまはげ ” に似たような感じかな・・・・
あとでわかったのですが、この老夫婦は『素隠居(すいんきょ)』というそうです。
『倉敷にある阿智神社の例祭の獅子に付き添う老人の面をかぶった若者を指す』とありました。
(ウィキペディア参考)
倉敷のお祭りに現れると、子ども達が「すいんきょ らっきょう くそらっきょう」と言って逃げ回るんですと。
すると『素隠居』がウチワを持って頭を叩きにくる。キャー・・・
それでも最後には、子ども達は頭を叩いてもらいにきます。
どうしてかと言うと、素隠居に頭を叩かれると賢くなったり健康になるからだそうです。
楽しそう。
私も叩いてもらえばよかったなあ。
お面を付けた姿は愛嬌あるふうにも見えるけど、あの小さなくぼんだ目の奥から、心を見透かされそうな怖い感じもしちゃう。
『素隠居』は、元禄5年(1692 年)』沢屋善兵衛という人が歳には勝てないと人形師に「翁」(じじ)と「媼」(ばば)のお面を作ってもらい、自分のかわりに若者にお面を付けてもらったのが始まりとされる。
歴史ある町並みに、いきなりお店の軒先からジーパンが下がってる!
と思ったら、倉敷は国産ジーンズ発祥の地。
ここはジーンズ屋さんだったんですね。
昭和レトロあり、江戸の歴史あり、そしてジーンズブランドあり。
倉敷って歴史に支えられながらも現代と融合している街なんですね。
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