北海道・札幌発・だべさ通信5

昔の街並み内子町の蔀戸(四国の旅6)

松山から車で30分ほどの場所にある内子町には、江戸や明治を感じさせる街並みが保存されています。

そうは言っても、実際に住んでおられるお宅ばかり。
普通のお宅もありますが、多くは、観光のためのお店などとして営業されていました。

それにしても、暮らしがあるということは、そこに現代の生活感があるということで、車やゴミのステーションも、電信柱もあって当たり前なのですが、ここで暮らしている方達は、景観を損ねないように色々な工夫をされていました。


例えば、この地区には電信柱がありません。時々、車が走ってくるものの路上駐車もない。保存地区の通りに面しているところで車が置かれていた場所は、違和感のないように建物の中に入れてあったり、アルミサッシの窓は、すだれを垂らして外からは見えにくくする工夫もしてありました。
暮らしながら保存するって、色々な苦労がありますね。



来た時間が朝の9時前、早かったこともあって、人気もまばらでとても静か。

街並みをふらふら歩いていると、通りがかったお宅の前で、井戸端会議をしている60代と思しき二人のおばちゃんたちがいました。
私たちが歩いてきたもので、話を止めて「おはようございます」と声をかけてくれました。


『お、おはようございます・・・』
私はその時、黙って知らんぷりして通りすぎようとしていもので、焦ってしまいました。

ここに住んでいる人は、街並みを大切にしていることと同時に、そこにやってくる観光客も大切にしてくれているんですね。


このお宅も古い建物です。壁が土塀になっていることがよくわかります。



石の土台と土塀。

手前の板は蔀戸(しとみど)と言って、今でいうところのシャッターのような働きをするものだそうです。
上下2枚になっていて、まず下の板を上にスライドさせてから、かねあげると写真奥のように軒下に治るとうになっています。
便利な収納法です。

こちらは駐車場の前にある高昌寺で見ることができる涅槃像。
足の裏だけでも、こんなにおっきい。

四国の旅シリーズ 1〜 はこちらから >>
北海道ランキング

PR



PR