北海道・札幌発・だべさ通信5

『ま』の発音が違うのね

PR

札幌に住んで20年になるというよし子さんは、この夏久しぶりに実家に帰ったそうです。
「実家ってどちらなの?」
「函館の方よ。と言っても松前の方が近いかな」
「松前!松前城に行ったことがありますよ。桜がとてもきれいだもね」

 

 

「言葉もね、札幌とちがうところがあるんだわ。今ぽぷらさんが言った ”まつまえ” は、”つ”にアクセントがついたでしょ。でも松前の人は、あとの”ま”にアクセントがつく言い方をするんだよ」
へ〜そうなんだ。ということは『まつ ”ま” え』か。
アクセントが変わるだけで言いにくいね。

 

 

「標準語は、ぽぷらさんの言っていた言い方なんだろうねきっと」
「標準語?そんな事ないよ。私思うんだけどね、地元の人が言っているアクセントの方が、本当の言葉なんじゃないのかな。だってさ、そこに住んでいる人が昔から言ってる言葉でしょ。私、今度から『まつ ”ま” え』って言うようにするわ」
よし子さんは、力説する私を見て、フフフっと笑いました。

 

 

考えてみると、そのようなことは他にもいっぱいありますね。
先日テレビを見ていたら、女優さんが『私は今 『 ”よ” いち(余市)に来ています』と言っていたのを見て、思わず『よ ”いち” だべさねまったく!』とテレビに向かって言っちゃった。
そう言えば 『おたる(小樽)』という地名は『 ”お” たる』なのか、それとも『お ”た” る』なのか、どっちなんだろう。地元の人はなんて言っているのかな。なんだか頭がゴチャゴチャしてきたわ。

 

 

地元以外の人が違うアクセントで地名を言ってしまっても、そりゃ仕方がありません。
でも、地元では使われないアクセントが多勢に無勢で標準語だと決められてしまうのだとしたら、そりゃなんだかおかしいんでないかい?地名は、そこに住んでいる人達が使っている言葉こそが、まぎれもない本物なのですから。
あれ?『 ” ふ ” らの(富良野)』 『ふ ”ら” の』あら、いったいどっちなんだべね。

 

人気ブログランキングに挑戦中です!ポチっと押すとランクアップ!