北海道・札幌発・だべさ通信5

たかが1円

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スーパーで支払いをしている時、お財布から取り出した1円玉が、指の間からスルっと消えました。
あら・・・足元を見たけど、どこに行ったか見えません。
とりあえず、その場は代金を支払って、カゴを荷台の上に持って行きました。

 

 

そこに来てもう一度レジの方を見ると、あら、あった。レジ台の足もとの影に、私の落としたと思われる1円玉が転がっています。
どうしようかな、取りに行こうかそれとも、ほっぽらかしておこうかな。

 

 

これがもし100円玉だったら、間違いなくレジの所に戻って、ササっとしゃがんで拾っちゃう。
50円玉でもきっと拾っちゃうな。10円玉でも拾うと思う。
でもさ、5円玉ならどうだろう。
これはどうせ1円玉だしさ。あってもなくても同じようなもんだべさ。
だけど、床のそこだけ光る1円玉が『私を見捨てて、帰えっちゃうの~』って言ってるようで、どーも気になっちゃう。

 

そこへ、誰かの大きな靴が、1円玉のすぐ前に降りてきました。
危なかった、踏まれる所だったわ。やっぱし拾お。
別に、誰かが見ているわけではないけれど、心の中で『これは私の落とした1円だまで~す』と言って拾いました。

お財布に戻った1円玉は、きっと次回の買いもので、大活躍してくれる事まちがいなしだべさ。

 

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