北海道・札幌発・だべさ通信5

ギョウジャニンニク収穫したけど、くさっ!

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「もしもし、これからアイヌネギ(ギョウジャニンニク)取りにいくね」
友人の景子から電話がありました。
そうだった、ギョウジャニンニクをあげるって言ってたんだっけ。
さっそく、うらの畑に行って収穫です。
根っこのついたものも少し収穫。うまく根付けば、来年から景子の家の畑でもギョウジャニンニクが収穫できるかも。

 

 

ギョウジャニンニクの見た目は、ニンニクと言っても球根はなくヒモ状の根っこです。
それに、ネギと言っても筒形になってるわけでもありません。
葉の広がったニラのような感じでしょうか。
どちらにしても、沢山食べたらすんごく匂ちゃう。それがハンパな臭さじゃございません。

 

 

畑で摘んだギョウジャニンニクを袋に入れながら、ちょっと自分の指の匂いをかいでみる・・・・くさっ!
こんなにニンニク臭いのに、美味しいから止められない。
普通のニンニクは香辛料として使う事が多いけれど、ギョウジャニンニクは、そのものが葉野菜として美味しいもんだからパクパク食べらさっちゃう(たべてしまうもの)だから、ほんの少しの量を食べるニンニクに比べると、はるかに量を食べてしまうのです。
調味料程度しか使われていないニンニク料理を食べたあとでも、あんなに匂いが残るのに、それが、やれおひたしだの、やれジンギスカンだのってバクバク食べたらどうなるのか。
想像してみて下さい。そりゃあもうハンパじゃございません。
だから、食べる時にはみんなで食べて共有する。

 

匂いをなるべく抑えようと、たとえば食べたあとにリンゴを食べるとよいとか、牛乳を飲むをよいとか、もちろんエチケット商品などが売られていたりするけれど、ギョウジャニンニク大好きな地元民の爺ちゃんなんかは、
『臭いから体にいいんだべや、ハ〜〜〜』なんて言ったりもしている。

実際に、ギョウジャニンニクという呼び方は、もともと行者たちが体力をつけるのに食べたということから付いた名前だそうで、私たち北海道民が言う『アイヌネギ』という呼び方も、アイヌの人達ににも食べられていたからだそうで、昔から知られていたという事になります。

■ 行者もアイヌの人たちにも食べられいた薬草

ギョウジャニンニクが疲労回復に聞くと言われているのは、抗菌作用、抗ウィルスなどに優れているアリシンという物質や、疲労回復・脂肪燃焼作用のあるシアリルジスルフィドなど、沢山含まれているからだそうです。

その他、中性脂肪を抑えたり、美肌効果、高血圧を抑制するアホエンという物質。
さらに、寒暖の差、厳しい寒さの中で生育するため、免疫力を高める『硫化アリル』という物は、普通のニンニク以上に多く含まれているんだそうです。

 
北海道人は、ジンギスカンと一緒に焼いたり、醤油漬けにしたり、おひたしにして食べたりしますが、ギョウジャニンニク入りソーセージなんてのも売られていて、これがなかなか美味しいので、お土産にはおすすめですよ。

それにしても、このニンニク臭さ。

 

ところでこのギョウジャニンニクは、春の山菜。
葉っぱのよく似たイヌサフランとよく間違われるそうで、こっちは猛毒!
食べると死んじゃう事もあるので気をつけよう。

 

 

 

■ 似ているギョウジャニンニクとイヌサフランの違い。

 

1)ギョウジャニンニクはイヌサフランのような球根ではなく、根っこである。
2)臭い!
ギョウジャニンニクは、その切り口をそっと鼻に近づけるだけで匂いがする。
怪しい・・・と思ったら、まず、匂いをかいでみよう。

 

 

袋に詰め終わったころに景子が娘さん家族と車でやってきました。
” みんなお揃いだね。はい、これギョウジャニンニク ”
これからみんなで出かけるまえに、我が家に寄ったらしいのです。

 

 

ギョウジャニンニクの入った袋を差し出すと景子はさっそく中を覗き込み、
「おおーサンキューサンユー」
車に乗せて、「したらね〜」とドアをパタンと閉めました。
バイバ〜イ。
車は動き出したけど、中から聞こえてきました。
「うわ、くっさ〜!!!」クッサー・・・

 

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