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お世話になっている会社の観楓会(かんぷうかい)(親睦会)にお呼ばれしました。
『次はゲームです。皆さん輪になってくださ~い!音楽の鳴っている間はミッキーマウス(ぬいぐるみ)を隣りの人にどんどん回してください。
音が鳴り止んだときに持っている人が失格です。ではミュージックスタート!』
♪チャンチャカ チャリラリ スッチャンチャン♪ ホレ!
♪チャンチャカ チャリラリ スッチャンチャン♪ アヨイショ!
誰もがみんな、できるだけ早く隣りの人に回したいので、ミッキーマウスはどんどん回されていきます。
『ストップ!!』
ワ~~!!
音が鳴り止んだときにミッキーを持っていた誰かがアウトになった模様です。
『では引き続きいきますよ~、はいスタート!』
ミッキーはさっきよりもっと早く、どこが耳だか足だかわからないほどのスピードで回っています。
♪チャンチャカ チャリラリ スッチャンチャン♪ ホレ!
『ストップ~!!』
ワ~~!!
またまた誰かがアウトになりました。
人数はだんだん減っていき、気が付けば私を含めてたったの5人。
なんだか、はっちゃき(必死)になってきたんでないかい。
ミッキーが手に触れたなら、そのまま瞬間的にベシっと隣りに渡しちゃうのさ。
『はい、いいですか?用意、スタ〜〜〜〜ット!!』
♪チャンチャカ チャリラリ スッチャンチャン♪ ホレ!
『ストップ~!!』
なななんと、私、最後の二人に残っちゃった。
『さあいよいよ決勝戦!お二人はミッキーの投げ合いにならないように、しっかり受け止めてから相手に渡して下さいよお〜〜!!』
決勝相手は塗装会社のおじさんでした。
おじさんと私は向かい合うと、会場が一気に注目。
『それでは決勝戦! スタ〜〜〜ト!!』
♪チャンチャカ チャリラリ スッチャンチャン♪ ホレ!
するとおじさんたら、ミッキーを持つと片足を上げて ”しぇ~ ”のポーズを見せて、ワーっと会場の笑いを誘いました。
そ、そうか!
おじさんは自分が負けちゃうかもしれないのに、こんな時にも皆を和ますという観楓会の趣旨を忘れていなかったのだ。
勝つ事ばかりを考えていた私はまだまだ修行が足りないわい。
ここはひとつ、大人同士の勝負だもの、私も ”しぇ~ ” ホレ!
♪チャンチャカ チャリラリ スッチャンチャン♪ ”しぇ~ ” ホイ!
♪チャンチャカ チャリラリ スッチャンチャン♪ ”しぇ~ ” ポイ!
『スト~ップ~!!』
賞品は、すき焼き用 霜降り牛肉1キロで~~~~す!! ”しぇ~ ”
今年の運は、この日の為にとっておいたのさ。
でも本当はね、きっと・・・・
おじさん、ありがとう。