北海道・札幌発・だべさ通信5

丹頂鶴の頭の赤はハゲている

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旭山動物園で飼育されているの丹頂鶴の姿が、夕方のテレビに写りました。
”美しい丹頂鶴をぜひ、見に来て下さいネ。”丹頂鶴は北海道の鳥、『道鳥』です”
そっか、北海道の鳥は丹頂鶴なんだ。

 

夏に道東へ行った時は遠くの畑で丹頂鶴の親子を見たし、数年前の釧路では、住宅の傍の田んぼにも普通に丹頂鶴がいたのを見て、このあたりの人たちが、とても鶴を大切にしている事を実感しました。
あんな大きな鳥が、ゆうゆうとしている姿は、ホント美しいもんです。
昔、学校の教科書で読んだ覚えがある”夕鶴(鶴の恩返しを題材にしている)”に登場した”つう”が美人というのも、丹頂鶴の化身だったらうなずけます。

 

でもね、鶴を見て”はあ?!”と、びっくりこいた事がありました。
それはもう6年も前の冬の事。釧路で鶴のえさ場に立ち寄った時の事です。
丹頂が私の頭の上から次々と舞い降りて、餌をついばみ、華麗なダンスを始めました。
すごいっしょ!まるで、テレビみたい。西田敏行主演のTVドラマ『池中弦太80キロ』での、鶴に会いに行くシーンみたいだべさ!
しばし、その姿に見とれていたのでございます。

 

美しいな・・頭上にある、カンムリのような真っ赤な羽・・・・・羽?・・・羽じゃない?・・・ハネじゃなくハゲ・・。
近づいた鶴に目をこらし、よくよ〜く見ても、それはまぎれもなく、ハネではなく、ハゲだったんです。
真っ白い羽から、いきなり段がついて、そこだけ真っ赤になってて羽がない・・・・みんなフランシスコザビエルに見えちゃったんです。
なして、なしてなの?この寒空に、頭の天辺だけが異常に寒いしょや・・・・

 

 

近くで見ると、その部分はボツボツ凸凹しているのがわかりました。
あとでわかった事なんですが、あの部分は、鶏でいうところの”トサカ”にあたる部分で、
興奮すると表面積が広がって、相手を威嚇したりするんだそうです。
『ちょっとあんた、あったまきたわ、頭きたわ!』て事だべさ。
『丹頂』の『丹』は『赤い』という意味。『頂』は『上』という意味で、『丹頂鶴』。
あの赤いボツボツこそが、丹頂鶴、そのものだったのです。
アイヌ語でサルルンカムイ=湿原の神と呼ばれる丹頂鶴は、一時は絶滅したと思われていましたが、1924年(大正13年)に釧路湿原の片隅で十数羽の生存がわかり、国の天然記念物に指定されたそうです。

 

 

それまで、丹頂鶴と言えば北海道なのに、どうして本州の昔話の『鶴の恩返し』に丹頂鶴が登場するんだろうと、不思議に思っていました。
でもそうじゃなく、昔は日本各地にいたんだね。
そして、物語『鶴の恩返し』は、佐渡の物語である事を、”ガシマさん”が教えて下さいました。
丹頂鶴は、今では少しずつ増えているそうだから、いつか、冒険野郎の丹頂鶴が、遠い昔に故郷だった佐渡島目指して飛んでいく日がくるかもしれません。そしたら、トキとのツーショットが見られるかもしれませんね。

 

 

<写真は2005/12撮影>

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■ 夕鶴

ある晩、美しい娘、つうが与ひょうの家にやって来る。つうは、与ひょうの家で暮らし始め、絶対に部屋を覗かない事を約束して、ひとり反物を織り始める。

 

つうが織った布は、それはそれは美しかった。
ある日、与ひょうはとうとう約束を破って、じょっぴんかっていない(鍵のかけてない)部屋の戸を、少しだけ開けて覗いてしまう。
するとそこには自分の羽を抜いては反物を織っている鶴の姿が。
つうは、罠にかかった自分を助けてくれた与ひょうのもとへ、恩返しに来ていたのであった。

 

「与ひょうさん、私が機織りをしてる姿は見ないでねって約束したしょや。なのにあんたっていう人は。きっと、私の姿見て、びっくりこいたべね。もうおしまいだべさ。あんたにこの姿をちょびっとでも見られたら、もうここには住めないんだわ」と悲しげだった。

 

「つう!俺が悪かった。お前がたとえ鶴だとしても、俺はな〜んもだ(気にしないさ)。だから、行くんでないって」

「そんな事言ったってダメだべさ。あんた、はんかくさんでないかい(アホじゃないの)。したらね(それじゃあさようなら)」つうはそう言うと、鶴にと姿を変えて、空高く飛んで行ってしまったのであった。

「つう〜〜〜!!なまら好きだったのに、つう〜〜〜!!」(ホントのお話は北海道弁ではありません)

 

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