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今日の仕事は朝の雪かきから始まりました。
「おばさんこんにちは」という声に、雪かき専用ジャンパーのフードを上げて見ると、近所のお兄ちゃんが立っています。
お兄ちゃんといっても、彼はたぶん40歳は過ぎています。
少し知的ハンディがありますが、通りかかると必ず挨拶をしてくれて、私の中では昔からそう呼んでいます。
『あら、こんにちは』
「おばさん、最初は誰かわからなかったよ」
『え?』
「化粧していないから別人だよ」
げげ、朝からいきなり痛恨の一撃!
だって今日はさ、爆弾低気圧とやらのせいでこの雪だもの、化粧どころではありません。鼻水も出ちゃってるし。
がしかし、こういう時こそ心の広い私を見せなくっちゃ。
『あら~バレちゃったかい』と言うと、
お兄ちゃんは続けて
「わかったさ。顔違うけど、おばさんじゃないかなーと思ったから」
なんという直球の素直さ。
『最近はシワシワが多くてさ、化粧するのも大変でさー』
仕事以外はすっぴんで過ごす事が多い私。もしかしたら私の素顔を見た人は、家族だって、実はお兄ちゃんと同じ気持ちなのかもしれない。
まいったな・・・
お兄ちゃんは、
「顔違うの、おばさんだけじゃないからね。モデルなんか目の回り真っ黒だから」と、言いたい事だけ言うと、スタスタ向こうに歩いて行きました。
雪かきスコップ持ったまま、プチ立ちつくす私。
せめて、モデルさんたちと比べてもらってありがとね。
我に返って再び雪かきの続きしよ。
エイ!!ヨイショ!ああ、なんだか力が入っちゃうわ。