北海道・札幌発・だべさ通信5

北海道の消えた駅にもホームドラマ

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道東の太陽の丘えんがる公園では、コスモスが見頃をむかえたそうです。10ヘクタールになんと16種類1千万本というから、すごいですね。
えんがる町観光協会 のホームページを見たところ、コスモスの記事の他に
”ビッグニュース! テレビ朝日 日本全国ナゼそこに?だれが使うの!?秘境駅! に『上白滝駅』が!”
というタイトルを見つけました。

 

 

そこには『上白滝駅は全国でも珍しい駅。上り線で、次の駅の上川駅までの所要時間がなんと1時間8分もかかること。これは日本最長。さらに、列車は一日に1往復しか停車しない駅だったんです』とあります。
ホームページには、その時刻表の写真も載っていました。わ、ほんとうだ。

 

 

懐かしい・・石北本線には特別な思い出があります。
今から27年くらい前、当時北海道には列車の駅が613あって、実際の駅のプレートの写真を使ってポスターを作る仕事に関わりました。
ポスターのタイトルは『613駅のホームドラマ』。
上白滝駅のある石北本線は、その時、旦那さんが担当していた区域の路線です。
私も一緒に行って、一つ一つの駅に立ち寄りました。

 

 

あれ?「次の駅の上川駅までの所要時間が1時間8分って本当??」
旦那さんに聞いてみました。
「そんなワケないはずだけどな、もしかて、駅、なくなったか?」
そういうこと?!

 

 

そこで、当時のポスターの写真を見てみるとこに。
ありゃりゃ!!
上白滝駅の次は → 『おくしらたき駅』 → 『なかこし駅』 → 『てんまく駅』 → そして上川駅 でした。
駅が3つ、消えていたんだね。

 

 

当時の町の様子は思い出せないけれど、確かにそこには駅3つ分の人々の暮らしがあったはず。
駅がなくなった事で、その土地を離れた人も多いのではないかなと思いました。
今頃草に覆われて、その存在すら消されて見えなくなっているかもしれないけれど、沢山のホームドラマがあったにちがいないね。

 

 

JR北海道のサイトによると、平成26年4月現在、北海道にある駅は453 (有人駅111 無人駅342)
だそうです。

 
とすると、あれから160駅のホームドラマが見られなくなってしまったことになります。
もし自分の生まれた所の駅が消えちゃったら、すんごく寂しいと思う。
悲しいけれど、受け止めなきゃならない事もあるね。
どんな物でも、いつかは消えてしまうもの。
自分もいつかは消えちゃう事が自然なんだから・・そう受け止めて生きていかなくっちゃと思います。

 

全道の駅名が載ってる北海道613駅のホームドラマのポスターの記事はこちら

 


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