北海道・札幌発・だべさ通信5

夏に置き去りにしたいもの

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ナナマナドがうっすらと赤くなり始めました。
静かに秋が忍び寄ってきたようです。
渚のようにきらめく恋は、引き潮と共に波にさらわれ、夕日のように癒された旅は、太陽と共に思い出となり消える夏。

 

 

 

 

友人の景子が
「54歳にもなるとさ、体がしんどいわよ」と言うのでびっくりした私。
「え!あなた、もうそんな歳になっちゃったの!」
したら景子ったら、あきれ顔で言ったわね。
「あんた、自分が幾つだと思ってんの?」

 

 

そ、そうだった。あなたと私は同級生。
夏が終わると、音もなく忍び寄ってくる一歳という積み木。
また1つ、じわりと肩が重くなっていくんだね。
歳なんか、歳なんか・・・夏の海に投げちゃいたい!

 

 

きらめく渚よ、沈む太陽よ、夏と一緒に私の歳ももってって。
なに、出来ないの?現実を受け入れよってかい?
もうこなったら、地平線に向かって叫ぶしかない、ばかやろ~~

 

 

 

 

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