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「墓参りに行こうかな」と旦那さんが言いました。
あら、お彼岸に自分から言うなんて、いったいどうした事かしら。
「葬式の夢を見たからさ。夢の中では自分もいたから、俺じゃないとは思うんだけどもな」
そんな事わかりませんよ、幽体離脱って事もあるしさ。
でも待てよ、私は最近頭痛がよくするから、もしかしたら私かもしれない。
年齢順にいかないのが世の常だもんね。
若い時なら気にしないのに、それができないお年頃になってしまった私達。
そりゃさっそく、ご先祖様にお願いに行きましょう。
婆ちゃんが畑の菊を摘んでくれました。
北海道は雪が降るでしょ。
春のお彼岸には、まだまだ雪が多くてね、雪に埋まってる墓地も珍しくありません。
自分のお墓までたどりついても、掘り出す事から始めなきゃならないので、ゆるくない(大変です)。
だから、普通に行けるのは、秋のお彼岸の方ですね 。
無精もんの私は、お彼岸にお墓参りをしたのは初めてかもしれません。
思ったよりも多くのお墓に花が供えられていて、そのどれもがとても華やかに見えます。
真夏のジリジリと突き刺さる太陽や、低くのしかかる雲はもう消えて、今は風が自由に飛び回れる、どこまでも青くて高い空が広がっている。
だから、 花達も気持ちがいいんでないべかね。
♪・・
私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません
千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています
♪・・
目にはみえない ご先祖様の魂だけど、きっと、今がこんな感じなのかしらと、空を見上げて思いました。
ご先祖様・・・おや、ぽぷらじゃないの。また来たの。
墓の中で、じっとしてなきゃなんないお盆も終わった事だしさ、これからみんなで観楓会(かんぷうかい)に行くべって話ししてたとこさ。
一緒に来るかい?
え! いえいえ、ごゆっくり、楽しんで来て下さいませ。
誘わないでっちゅうに。
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