北海道・札幌発・だべさ通信5

木古内の坊も寂しがるかも

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JR北海道は、道南の江差線のうち、木古内 ー 江差の間(42,1キロ)を廃止して、バス転換を検討しているそうです。
函館に近いこのあたりは、北海道の歴史にとって、とても重要な場所の1つだけれど、時代の流れには逆らえず、また1つ線路が消えてしまうようです。

以前,本で読んだ『木古内の坊』というお話を思い出しましたので、紹介させていただきますね。

 

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明治の始め、木古内という所に、友吉という半盲の少年が年老いた父と弟と住んでおりました。
友吉は目が不自由でしたが、父親の喜ぶ顔が見たい一心で、毎日つけ木(焚き付けの木)を背負い、函館や時には遠く小樽にまで売り歩きました。
ボロボロの服を着ていても、父親には好物を買って帰る友吉を見た人達は、その親孝行ぶりを見て、いつしか友吉の事を”木古内の坊”と呼ぶようになりました。

 

坊が死んで、数年過ぎたころ、大阪のお金持ちの家に男の子が生まれました。
けれどその子は、生まれつき手を広げることができず、どんなお医者さんでも治す事ができません。
そんなある日、旅の占い師が言いました。
「この子は木古内の坊の生まれ変わりだ、坊の墓の土を塗れば治る」
そこで長者は北海道の木古内という所を調べ、坊の墓を見つけ出し、その土を男の子の手に塗りました。
すると、その子の手が何事もなかったかのように開いたというのです。
生まれ変わった坊は、それから幸せな一生を送りましたとさ。

 

この『友吉』は実在の人物で、喜楽町(現在ではその名は残っていない)という集落に住んでいたそうです。
”明治21年12月に43歳で亡くなった”とありました。
生きている時にちゃんと精進すれば、来生もきっと幸せになれる、というお話ですね。

<写真は2008年6月撮影です>

 

 

 

 

 

 

 

 


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私はこの歳になっても、全然修行が足りません。
昨日、お店の入り口で、店員のお兄さんが試飲のミネラルウォーターを通る人に配っていたんです。
私の前を歩いていたヒラヒラスカートの奇麗なお姉さんに『はい、美味しいお水をどうぞ〜』
なんて言ってお水を渡したから、私も”あら、次、私!?”みたいな感じで通ったのに、くれなかったんだよ〜。

私だって欲しかったっちゅうのに。
お盆の上にはまだいっぱいお水が乗ってるしょや〜。

・・・・と、たかが試飲ごときにこの始末です。
来生もなんだか思いやられるなあ。

 

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