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「ふみ子さんは内勤だってよ」旦那さんはそう言って新聞を手渡してくれました。
ふみ子さん??
新聞には『ふみ子さん 今は内勤』2013年からパソコンで事務作業・・・』の見出しが載っています。
なになに・・・・中山ミシンの看板娘・・・・
おお!!あの『ふみ子』さんかい。
若い方はご存知ないかもしれませんが、そこそこ歳をとっている札幌市民なら、ふみ子さんという名前は知らなくても、『お店の前でいつもミシンを踏んでいた人形』と言えば、あ〜〜〜っと思い出す方が多いのではないでしょうか。
実は私も、彼女の名前は知りませんでしたが、いつもいつもミシンを踏み続けていた人形のことは今でもよく覚えています。
お店の前を通るたびに、ずっと足を動かしていた ふみ子さん、懐かしい。
この『千鳥ふみ子さん』は、札幌の中心部(南3西3)にあるミシンの店『中山ミシン』の店舗の前に設置されていたマネキン人形です。
当時、ミシンと言えば足踏みミシン。
マネキンのふみ子さんは、雨の日も、風の日も、時にはカツラを盗まれちゃうという困難にあったそうだけど、な〜んもさ。
いつも笑顔でミシンに座って足首だけをギコギコと、それもけっこうなスピードで休みなく動かしていたんです。
時々着替えもして、おしゃれも楽しんでいたもんね。
ふみ子さんが消えてしまってずいぶんたちましたし、今では昭和の記憶だけにとどまっているものと思っていました。
したっけさ、今も現役とは!しかもパソコンで事務仕事っちゅうからすごいんでないかい。
新聞記事によると・・・
『ふみ子さんが登場したのはなんと1956年』
なに!私よりも1歳お姉さんだったのかい。
『マネキンの人形の上半身は1956年当時のままで、ミシンを踏む可動式の下半身は2代目』
やはり、60歳にもなると足から衰えて来ちゃうのね、わかるわあ〜。
しれにしても下半身が交換できるなんて羨ましい。
ふみ子さんはこれからも、内勤の仕事をずっと続けていくそうです。
私も、なんだか頑張らなくっちゃって思ってきちゃった。
部品の取り替えは効かないけどさ。
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