来年は酉(トリ)年ですね。
年賀状も発売になり、本屋さんには年賀状のイラスト集も出回り始めました。
何を隠そう私は酉年。(別に隠すほどの事でもございませぬが)
可愛いイラストとは裏腹に、こんな歳になる自分がちょっと切ない気もしちゃう。
■ 鶏は三歩歩けば忘れる
酉年の私は、子どもの頃からよく忘れ物をしました。
『お前が忘れ物が多いのは酉年だからだよ。鶏は三歩歩くと忘れるっていうからさ・・・・』なんて言われました。
へ〜、酉年ってそういうものなのか?
しかしここにきて「三歩歩けば忘れる」ということわざを、さらに実感せざるをえなくなった今日この頃。
やっぱり自分は鶏だったのね・・・・
『三歩歩けば忘れる』というのは、賢くない、頭がわるい・・などのたとえとして使われる言葉。
でもさでもさ、そこまで言っちゃあいくらなんでも気の毒だべさ。
そもそも、どうして鶏は三歩歩けば忘れるなんて言われるのでしょう?
なになに、
○ 犬などのように芸ができない。
ま、それはそうですけど・・・
○ ものまねができるわけでもない。
それもたしかに・・・
○ 人の言う事をきかない。
そういえば、私も子どもの頃は ”だめだ!” っちゅうことをよくやったわ。
○ もの覚えが悪い。
なんだか身につまされる。
○ 脳みそが少ない。
だってだって、それは体が小さいんだし・・・・
どれもこれも、身に覚えがあるなあ・・・・
なんて、納得しちゃってどうすんのさね。
■ 鶏はケンカの仲裁で犬より前に干支になる
『昔々神様が動物達に言いました。
「新年の挨拶に来た者の12番目までを、その年の大将にしてやろう」
さて、元旦に一番先にやってきたのは牛でした。
と思ったら、神様の前に来たときに、チョンと飛び出したのはネズミでした。
ネズミはちゃっかり牛に乗ってやってきて、牛の背中から飛び降りたもので、結局ネズミが一番になりました。
一方 犬と猿はけんかをしながら来たんだと。
トリは見かねて仲裁に入ったもので、猿は9番目、トリが10番目、犬が11番目になったんだってさ。
結局、子(ねずみ)、丑(ウシ)、寅(トラ)、卯(うさぎ)、辰(タツ)、巳(ヘビ)、午(ウマ)、未(ヒツジ)、申(サル)、酉(トリ)、戌(イヌ)、亥(イノシシ)の順番になりました。
猫は、挨拶の日を忘れちゃったのでネズミに聞いたところ、ネズミが「元旦の次の日だよ~」とウソをついたもので、干支にはなれず、それからネズミを追いかけるようになったとさ。』
鶏が犬と猿のケンカを止めさせようとしたなんて、なんとけなげな・・・
しかも、芸はできなくても、神様へのご挨拶の順番は犬より先。
鶏だってなかなかやるっしょ。
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■ 鶏は1年間に280個の卵を産む
なんだかんだと言っておりますが、私たちは毎日、鶏のお世話になっていますもね。
目玉焼き、卵焼きから始まって、プリンやケーキ、マヨネーズまで、その役に立ち用ったら計り知れない。
なんと言っても、生卵かけごはんの美味しさったら、ありゃしません。
「鶏は三歩歩けば忘れる」なんて言われながらも、毎日毎日、1年間に約280個の卵を産むそうです。
こんなにも人間のために尽くしてくれる鶏は、本当はとってもえらかったね。
<どうして双子の卵が生まれるの?は『卵の家』の話で>
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