北海道・札幌発・だべさ通信5

紅白の矢印 矢羽根は冬の道路の道しるべ 

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北海道の道路を走っていると、両側から赤白模様をした下向き矢印の標識をよく見かけます。
それが何本も、ず〜っと続きます。
蛍光塗料で夜も見えるし、最近では矢印の標識の中央にLED電球が埋め込まれているものもあって、それが線のようにペカペカっと光るものもあります。

内地からお客さんがくると、
”これはね、 『道路の端はココ』という標識なんですよ。”と説明します。

 

町から離れた道路は、原野だったり山道だったり。
そんな所によく見かけます。

 

■ 除雪車が道路の幅を正確に把握することができる

例えば雪がどっさり降ったとき、除雪車は、このポールを目印に除雪をすることで、正確に道路の幅を見極めることができます。
崖の上や山道など、道路から外れたら大事故になりかねない所もあるでしょ。

 

■ 見えない道路も教えてくれる

この矢印を必要とするのは除雪車ばかりではなくて、一般の車にとっても大事な矢印です。
広い原野を進む道は、大雪になると雪で埋まってしまいます。
吹雪が続くと、原野の中を風に飛ばされた雪が道路を乗り越え、そのうちに一面が凹凸のない原野になってしまうので、路肩がいったいどこなのか、さーっぱりわからなくなります。
さらに横殴りの雪はフロントガラスの視界をさえぎってしまうので、さらにドライバーの視界を妨げます。

 

ここでカーブか?まっすくか?なんて思っているうちに道路の端の溝にズボっと落っこちちゃうなんてこともある。
札幌でも特に北の方には、そういう場所がけっこうあるんですよ。

 


 

 

■ 真っ暗でも反射で道案内

冬に限らず、雪のない季節でも、この矢印は重要です。
ひとたび町を外れると、街頭のない道路が続きます。
夜には車のライトだけが頼りですね。

 

この矢印は反射板にもなっているので、車のライトが当たるとピカっと光って教えてくれる。
最近では、ライト付きの矢印もあって、ペカペカ光って教えてくれるものも多いです。
北国で暮らす私たちにはよく見る風景なのに、この矢印の名前はいったいなんちゅうの?
調べてみましたら、この標識の正式な名前は『固定式視線誘導柱』。
一般的には、(固定式の)スノーポールって言うそうです。
そして、あの紅白の矢印部分の名称は『矢羽根』。

 

固定式視線誘導柱は・・・・正式名称は難しいので簡単な方で『スノーポール』の方が覚えられそうね。
とういうことで、『矢羽根』の付いている『スノーポール』は、見えない道の案内人なのです。
住宅街などの一般道には、物干竿に見えなくもない小さくてコンパクトなスノーポールが、冬になるとお目見えします。



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