北海道・札幌発・だべさ通信5

能ある鷹は爪を隠す精神

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ユミさんの趣味が社交ダンスであることを最近になって知りました。
スラリとした細身の体型と、普段から姿勢がとてもいいのは、きっとダンスが身についているからなんだべね。
先日、そのダンスを拝見する機会がありました。

 

パートナーは教室の誠意性なんだと。
キュッとしまった足首で鹿のようにリズミカルに動くステップ。
背中が大きく開いたドレスから見える肩甲骨は、まるでそれだけが生き物みたいに躍動しているね。
その迫力にカルチャーショック。
見よ、私のボヨヨン体型との違いを。ポンポン。

 

ダンスのステージが終ったユミさんは、隣りの女性と何やら会話をしています。
ありゃりゃ!手話で話してる!
ユミさんの隣りの女性は耳が不自由な方だったんだね。
”ドレス、すごく奇麗ですね” と言ったのがわかっちゃったよ。
ユミさんは、”有り難う”なんてスラスラと手話を使って女性と楽しそうに話しています。

 

知らなんだ!ユミさんが手話も話せたなんて。
社交ダンスが踊れる事も、手話ができる事も、私は、いっち度も聞いた事がありませんでした。
しかも両方とも、スラスラときたもんだも。カッコイイ。
これこそまさに『能ある鷹は爪を隠す』っていうんだな。
本当に優れた人は、決して他人にひけらかしたり自慢したりはしない。

 

世の中、なまじっかの知識しか持っていない人に限って、ぜーんぶを知っているかのように振り舞う人ってけっこういる。
始めは、すんごい人だなあって思っているけど、そのうち安っぽく見えてくる。
始めがびっくりするだけに、安っぽさもかなり安い。
けれど、爪を隠していた鷹が、ここぞという時に発揮させる才能を見たときには、一段とカッコよく見える。
やはり奥の手はあとの方で出すべきだとつくづく感じる。

 

安っぽいことばかりを披露している自分がいるなあ。
反省しなくっちゃ。
職人さんも専門家も、極めれば極めるほどに、知らない事の多さに気づかされるそうです。

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