北海道・札幌発・だべさ通信5

誰のプレゼントに

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札幌駅を出たら、街はジングルベル一色です。人ごみをぬって東急ハンズまでやってきました。
ここに、くるみ餅に入れるクルミの大袋が売ってるはずです。
え〜と、調理コーナーだよね。

エスカレーターを降りると、実演販売のおばさんと、それを興味ありげに見ている大学生ふうの兄さんがいました。
お兄さんは「ただこうするだけでタマネギがきざめるんですか?」と聞いています。
見るとその道具は、取っ手の部分の下に刃が付いていて、安全に玉ねぎのみじん切りができるというものでした。
おばさんは、「ほらね、こうして下に下ろすだけ」ザクザクザク。

 
ほ〜なるほど!
このお兄さんが料理をするの?
そうか、今日はクリスマスイブ、もしかしたらプレゼント?このチョッパーをもらって嬉しい人といえば・・・・
おお!なんちゅう優しい思いやりのある子!こういう優しさに、母は弱いのです。いやプレゼントの開いては婆ちゃんかもしれない。勝手な妄想に感動しながら先を急ぎました。

 

 

さて、売り場をキョロキョロしていると、ありました。
クルミがいっぱい入った大袋です。お嫁に来た時、こんな美味しいお餅があるのかと、いっぺんでファンになったクルミ餅。
これで今年も食べられそうです。

 

 

さて、レジの私の前に並んでいるのは、ズボンをきわどく下げた、ちょっとチャラ男なお兄さんです。両手に抱えているのは真っ赤な陶器のチョコレートフォンヂュセット。ちゃんと、イチゴやパンが串に刺してあるミニチュアが入っています。
まあカワイイ、きっとこれもプレゼントだよね。
すると、お店の店員さんが、彼に声をかけました。
「あの・・お客様、このセットでございますが、一緒のフルーツは飾りでして、セットには含まれませんので、申しわけございません」
「え、あ、ああ、そうなの。これさ、クリスマスプレゼントなんだけど、奇麗に包んでくれる?」
「かしこまりました」

 
レジの順番が彼の番になりました。
「あのさ、これクリスマスプレゼントなんだけど、なんかこう奇麗にさ、クリスマス用の箱とかないの?」
「箱をご用意いたしますので、少しお待ちくださいませ」
フフ、このフォンヂュセットで彼女のハートは射止める事ができるのでしょうか。
私が彼女なら「そんな格好じゃ寒いべさ。ズボン上げなや」って言うんだけどな。

 

 

電車通りを早足で歩く人も、デパ地下に集まる人も、今日はなんだか、みんなちょっと幸せそうに見えました。
雪のスクランブル交差点を、やっとの事で渡りきったあのお爺さんのところにも、サンタクロースが来るといいんだけどね。
メリークリスマス。

 

 

 

 

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