北海道・札幌発・だべさ通信5

いつも両方、ぼっこ手袋

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あっと言う間に日が落ちて、冷たい雨が降るのを見たら、近づく冬を自然と体が思い出してきたみたい。
そうだ、手袋。そろそろ必要になるかもしれないもね。たしか、みんなの手袋が入っているのは、この小引き出しだったよな。
あら、軍手ばっか。それに、息子のこの手袋は指の先が破れているわ。こうしてみると、なんだかむさ苦しい引き出だわ。

 

子供達に作って履かせた、ひも付きの小さなぼっこ手袋が懐かしい。
カラフルで、モヘヤの手袋がフワフワしてたも。
そうそう、こちらでは、手袋は履くもです。親指だけが分かれているミトンの形の手袋の事を、私達はぼっこ手袋と呼んでいます。
”ぼっこ”とは棒の事ね。
手袋を編み終えたら、最後に長ーいヒモも一緒に編んで両方を繋げておきます。手袋を履いてからジャンバーを着るっしょ、すると手袋は袖口からヒモと一緒に出てくるので、外しても落ちる事がないっていう子供にはうってつけの手袋です。

 

北国の子はみんな、毎日学校の行き帰りに、雪を触らない日はありません。
毎年冬を経験していくうちに、いくら丸めても まとまらない雪があったり、毛糸の手袋に雪がいっぱいねっぱついて(粘る感じでくっついて)上手に雪玉が作れない雪があったり、そうかと思えば、しっかり丸まさって(丸まりやすい質で)雪合戦にもってこいの雪もあれば、いくら丸めてもまとまらないサラサラ雪があるのだという事を、経験でわかっていくのです。
そしてそれは、なんだかわかんないけど、気温や湿度や、環境で変わるのだという事も、自然と覚えていくのです。

 

ところで、引き出しの中に入ってた、この片っぽうしかない5本指手袋の、もう一方はどこに消えちゃったのか。引き出しを全部抜いてみたけど見当たりません。
投げよか(捨てようか)な・・・
そうだ投げよ投げよ、投げればいいべさ、きっともう、どっかにいっちゃてるべさ。
でもね・・・・・・いつかひょっこり、登場するかもしれないべさ。

 

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