北海道・札幌発・だべさ通信5

シシャモの本物とニセモノは

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シシャモ。焼いて食べると美味しいね。
スーパーでは時々 ”ししゃも1パック198円” とか、”タイムセール 100円!”なんて時もあります。
でも、よ~く表示を見てみると、『カラフトししゃも』と書いてあります。
中には小っ~ちゃく目立たぬように ”カラフト” という文字が書かれていたりもします。

 

本物のししゃもはもっとふっくらしていて、価格も倍以上。
『カラフトししゃも』と『ししゃも』は、全く違う魚なのです。
そういう私も、北海道に住んでいながら、ず~っとどっちもシシャモと思っていたもんね。

 

 

シシャモは北海道の太平洋側にしか生息しない、日本固有の貴重な魚です。
現在、世間に流通しているししゃものの多くは(なんと9割くらいらしい)輸入された『カペリン』という魚。
つまり『カラフトししゃも』と表示されている魚だそうです。

 

 

ししゃもは、12月に釧路川で捕獲され、親魚から生まれた卵をふ化させて、7.8ミリほどに成長した稚魚達を、48時間以内に水槽からつながっている庶路川に放流します。川に戻ってくるのは1年半後の秋。
体は小さいけれど、鮭のように生まれた川に戻ってくる魚です。
ししゃもが解禁になるのも10月だそうがから、旬がちょうど今頃、10月、11月ですね。
シシャモで有名な所と言えば北海道の鵡川(むかわ)町。
わかる人なら、姿や色も、味も、全く違う事がわかるそうですよ。
昔は沢山穫れていたシシャモも穫れなくなっって、『カペリン』=『ししゃも』のようになってしまいました。
現在では 『本物の!』なんてフレーズをつけてアピールしなきゃなんないくらい、苦慮している本物シシャモです。

 

 

もう、こうなると、メニューと違う種類のエビを使った料理をお店で出されたから云々言ってられませんね。
だってこちらは、名前はどちらも『シシャモ』という言葉をつけているんですから。
そのうち、本物はカペリンの方ですってなっちゃうかも。

 

違いの写真を公開しました!!

 

昔、アイヌのコタン(村)に大変な飢饉が起りました。それを見た神様はとても可哀想に思って、柳の葉を取ってそっと川に流しました。するとまあ、なんと言う事でしょう。柳の葉の1枚1枚が、美しい銀色に輝く魚になったではありませんか。
アイヌ達はその魚の事を「シュシュハム(ススハム)」和訳で『柳の葉』ですが、
神がくれた魚いう意味をもたせたそうです。
シシャモはアイヌ語の「シュシュハム」からきた言葉だそうです。
あ、いやいや、もしから、それはカペリンだったのかな。

 

 

 

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