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この時期に、婆ちゃんの部屋のトーブが壊れてしまって、急遽、新しいものと取り替える事になりました。
ストーブを取り付けにきたのは私よりも先輩のおじさんですが、テキパキと設置にとりかかり、ホースを繋いだり、点火のテストをしたり、さすが職人さん、ムダな動きがありません。
たいした時間もかからずに設置は完了です。
さて支払いはカードでする事にしました。
今の時代、小さな端末の機械があるから、その場ですぐ決算できて便利ですね。
おじさんは、年期の入った黒いカバンから端末機を取り出して、私の差し出したカードを受け取ると、スイッチをポチ。
それから、機械の読み取り部分に、カードをシュ〜っとすべらしました。
ピピ〜・・・
「ん?」
もう一度シュ〜・・・・ピピ~・・・
どうも、エラーになってしまうようです。
おじさんは、機械をひっくり返して見てから、
「おっかしいなー。そーんなワケないんだけどな」
と言ってから、もう一度、今度は声を出しながら
「こーだべ?こうするべ?そして、シュ〜っとやる」・・・・ピピ~・・・
「ん〜〜〜」
困ったね。
「そっか、滑らし方が迷ってたからダメだったんだな」
『そうなんですか?』
「こういう最近のもんはね、スッ!っとやるスピードも重要なんですよ」
『そういうもんなんですか』
それからもう一度、声を出しながら
「こーやってあーやって」
私も思わず覗き込んで一緒に声だし
「シュ!!」・・・・・・ピー!!
おお〜〜〜
おじさんニンマリ、いかったですね〜。
「いやいや、いかったいかった。私達の時代はこんなやり方なかったですもね」
おじさんはやれやれといった感じで、続けて声だし確認。
「えー、あとはこーやって、3枚紙がでてくるから・・・っと」
機械はきげんが治ったので、ジーコジーコと音を出しながら明細書を出してくれました。
本当に今の機械は、少ないボタンで多機能だから、設定するのにゆるくないわ(しんどいわ)。
だいたい、液晶の時計を設定しようとすると、同じボタン2度押しとか、2つのボタンを一緒に押すとかっていうっしょ。
ボタン2度押しって、どのタイミングで押すのさね〜、2つ同時押しの時は、2本の指がちゃんと同時に押ささるか(押す事ができるか)無意識に緊張しちゃうしさ。
あ、そうそう、このあいだ、事務所のストーブにガン!ってぶつかったら安全装置が働いて火が消えちゃったんです。
何度スイッチを入れても火がつかないから、仕方なく説明書を探し出して見たらなんて書いてあったと思います?
”点火ボタンを2秒以上押しっぱなしにして下さい” だと。