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その調剤薬局には、小さなカップで飲めるドリンクサービスがありました。
お水はもちろん、暖かいお茶やコーヒーもあるので、長い待ち時間でもほっとできるひとときです。
となりには、小さな子ども達3人を連れたお母さんが座っていました。
お兄ちゃんは後ろの椅子にちゃんと座ってる。
お姉ちゃんは、お母さんのとなりで下の男の子の相手をしているね。えらいえらい。
私も3人育てたから、そんな光景を見ると自分とだぶっちゃうね。
小さな男の子が、お茶を飲んでいるお母さんに訪ねました。
「お母さん、そのお茶っていくらなの?」
すると、お母さんは小さな声で
「タダよ」と言いました。
プハ・・・
子どもは素直だから、疑問に思った事はすぐ聞いちゃう。
でも、彼にはお母さんの小さな声が聞き取れない様子です。
「え、なに?」
お母さん、困っちゃったもね。
仕方なく「タダだよ・・・」ともう一度小さい声で言いました。
お母さんの気持ちわかるわかる。お母さん業をしていると、こういう事には必ず遭遇するね。
そこで、やさしいお姉ちゃんが登場です。
「タダなんだって、ねお母さん」
お姉ちゃんはちょっぴり大人だから、”お金を出さないで飲めてよかった”と満足そうです。
親孝行なお姉ちゃんだこと。
「ふ〜んタダなんだ」
なんて素直な子ども達。
誰がお薬を飲むのかはわからないけど、早く良くなるといいね。
朝から和ませてもらいました 笑
急にこの内容を読んでいたら・・・
むかし 読んだ本の中で・・・親子の会話で ほっこりしたものを思い出しました
映画評論家の 淀川長冶さんの本の ヒトコマです
タイトル「愉快な心になる本」 いくつかの目次があり
こころの贅沢を楽しむ というところで・・・
淀川さんがバスの中で見た光景 雪が降った日だった 坊やが言った「お母ちゃんここにも雪が来ている」すると母が「本当ね 坊やのおうちのベランダにも来てたでしょう」坊やに雪が来ているのではなく雪が降っているのですよと訂正しなかったその若い母を私は美しいと思う 感動した と書いてありました 笑
追伸 ぽぷらさんメールを久々に出しました届いているでしょうか
すみれさんへ
淀川長冶さん、懐かしい。
少年のような心を持っていた方でしたね。
現実に見えるものは誰でも一緒なんだけど、受け取る気持ちの完成で、世界はぜんぜん違うのですね。
追伸・・メッセージありがとうございます。