昼間はザーザー雨が降っていたけれど、夕方にはやんで、涼しい夜になりました。
今宵は手稲神社の境内で行われる、歌謡ショーを見に行く事にしました。
手稲神社は昔、五十鈴幼稚園という名前の幼稚園もあって、その園児だった旦那さんの話しによると、余興が行われている舞台は、昔の幼稚園の運動場だったそうです。
神社の近くまで来ると、歌声が聞こえてきました。
神・・・” おお ぽぷら、来たのか。夜に来るなんて珍しいのお ”
「はい、雨も上がったし、歌を聞きにきましたよ」
神・・・” 雨が上がったんじゃなく、ワシが雨を上げたのじゃよ ”
「そ、そうだったんですか!さすが〜神様!」
神・・・” んだべ〜 ”
「うわあ、大勢の人がきていますね。これも、神様のお人柄のたまもの!」
神・・・”ま、まあな”
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舞台では、青江三奈さん似の明江三奈さんが熱唱しています。
神・・・” ぽぷらよ、美人か? ”
「美人ですよ。ほら、神様も見てみればいいじゃないですか」
神・・・” それができんから聞いておるのじゃ!この位置から舞台は左下、ちょうど見えんのじゃ ”
「それは残念でございました。あ〜美人」
神・・・・・・・・
今度は原大輔さんが『秋冬』を熱唱し始めました。
♪き〜せつの変わり目を〜
♪あなたの心で知るなんて〜
♪もう恋も〜 もう恋も〜 終わるのね〜
神・・・” いいねいいね〜歌ウマいねえ ”
「神様、歌に聞き惚れるのいいけれど、ほら、おじいちゃんがお参りに来ましたよ」
神・・・” わかっちょる! ”
おじいちゃんは、お賽銭をポン!とお賽銭箱に投げ入れると、神殿の大きな鈴をジャラジャラと鳴らし、二礼二拍手パンパンとしてから、両手をキチンと両脇に揃えて、丁寧に深くお辞儀をしました。
神・・・・”『秋冬』終わっちゃったのか? ”
「神様が願い事を聞いている間に終わりました」
神・・・・” そ、そうか ”
「おつとめご苦労様でございます」
神・・・・” ま、まあね ”
神社の狛犬も、今日はちょっと嬉しそうです。