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つい先日まで、アカシヤの木の回りは、思わず深呼吸をしたくなるようなを甘い香りに包まれていました。
(6月12日撮影)
それも、6月も半ばを過ぎ、今では風が吹くたびにパラパラと、白い花が地面に降ってきます。
ヒュ〜〜〜サワサワサワ・・・・・・ハラハラハラ・・・・・・
おお、なんだかロマンチックでないかい。
私たちがアカシヤと呼んでいる木の本当の名前は『ニセアカシヤ』と言うそうです。
痩せた土地でもどんどん成長するので、はげ山のような所に植えれば、すぐに大きくなって山を回復をさせるので、とても役立ったそうです。
さらに、燃料の薪としても火持ちがいいという事で、特に北海道にでは、どんどんと植えられたとか。
ところが時代が進むにつれて薪ストーブの需要は減り、加えてアカシヤの繁殖力の強さに、道産子の木たちが脅かされるとい事態に。
今では「要注意外来生物」です。
でもさ、ミツバチは、アカシヤからいっぱい蜜を集めてくれるよね。
もし私が薪ストーブ派で、アカシヤの木ならいくら使ってもいいよと言われたら、そーりゃいっぱい欲しくなる。
けれど、養蜂業だったら、アカシヤの木は大事にしたい。
さらに、生態系をもおびやかすと言われれば、やっぱし切るか!となっちゃうし。
アカシヤ自身は何も変わらないのに、時代と立場の価値観が、アカシヤの運命をゆっさゆっさと揺さぶっているんですね。
そんな事など知らないで、今年も林の散策路はアカシヤの雪がつもりました。
しばらく林をウロついていると、後ろから
「こんにちわあ!」の元気な声がしました。
おお〜、ご挨拶ができてえらいこと。
『こんにちわあ』
「おばちゃん、何してんの?」
『おばちゃんは散歩、君は?』
「ボクね、虫採り」
『おうそうかい!虫、とれたかい?』
「うん!これ、ダンゴムシ~!」
『ヒエ・・・そ、そうかい、いかったねえ・・・・・・・・』
ダンゴムシはオモチャにされてしまうのか、それともそっと自然に返してもらえるのか。
彼の手の中にいるダンゴムシの運命も、彼が走るたんびに、ゆっさっゆさと大きく左右に揺れているにちがいない。