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あれ、張り紙がしてある。
近くに寄ってみると、それは閉店の張り紙でした。
『・・・・赤ひげを廃業いたしました・・・・39年間のご愛顧に・・・楽しい時間でした・・・』
とありました。
『赤ひげ』は、手稲でも古くからある喫茶店で、私は旦那さんに連れられて何度か来ただけだけど、なんせカレーがとーっても美味しかったもんで、カレーの他は食べた事がありません。
店内はレトロな木のぬくもりで、ライダーたちの写真や、旅のキーホルダーなんかがいっぱい飾ってあって、そこにはすんごくあずましい(落ち着く)空間がありました。
何でも必ず終わりはくるものですが、39年間もの時間の終わりを『楽しい時間でした』の文でしめくくるとは、最後まで、なんてイキでカッコいいマスターさんだろう。
なんだかジーンときた。
最近、歳のせいか、自分にかかわる物事の終わり方を考える時があります。
仕事を辞めるとき、人生が終わるとき。
こればかりは必ずやってくるのだから、その時に『楽しい時間だった』なんて思えたら、これ以上の幸せはありません。
ああ今まで、なんて どうしようもない時間ばかりを過ごしてきたんでしょう。
今頃気付いても、もう遅いか・・・・
物覚えは悪いわ、足はもつれるわ、薬を飲んだかどうかも忘れるわ・・・・だもね。
でも、せめて残りの時間は、ご飯を一度に30回かむように、味わって味わって、過ごしたいものです。
終わりよければすべてよし・・・だもね。
赤ひげのマスターさん、こちらの方こそ、美味しい時間をありがとうございました。