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忘れ去られた引き出しの奥。久しぶりに片付けようと、スーっとめいいっぱい開けてみました。
あ、メガネケース。度が合わなくなって、おまけにフレームが壊れちゃってるやつだ。
そっとかけてみたけれど・・・やっぱしダメね、さようならしましょう。
その奥からは、残り少ないポケットティッシュが出てきました。
ビニールが押しつぶされて、シワシワになって登場です。残ってるティッシュだけはいたましい（もったいない）から、使っちゃおう。
病院からの手紙もでてきました。
ん？？ああ、数年前に健康診断をしたときのだわ。
なになに ”中性脂肪が高いです”・・・・ わわ、見なかった事にしよ。
あれもこれも、みんな忘れちゃってたものばかりです。
ノートの下から写真が出てきました。小さかった子供達と旦那さん、みんなおどけて写っています。
15年以上も前に私が写したものだけど、なかなか家族が揃わなくなった今となっては、これが私の一番大切な写真です。
思わず手にとり、しばし片付けも中断してしまいました。しみじみ・・・・・
おや？銀行の封筒が入ってる。しかもピンとしてるよ、も、もしやへそくり！！
１万円冊くらい入っていたらいいなあ。
旦那さんがいなくてよかったわい。
ワクワク・・・ドキドキ・・・・・・・
！！・・
持った瞬間、わかっちゃったけどね、念のためにと袋を広げて見ちゃったしょや。
は〜〜〜〜、やっぱしねえ、入っているワケはないか。
きっと、封筒がいたましくて（もったいなくって）しまっておいたんだね。
引き出しは、結局、あんまり整理した事にはならなかったみたいです。
でも、今度はちょびっとヘソくりを入れておこうかしら。
今度開けてみたときには、きっとニンマリ喜ぶにちがいないもね。
忘れられた引き出しの奥は、ドラえもんじゃなくっても、小さなタイムマシーンになっていたのかもしれません。
