ハンバーガーの作ったシミの結末

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寄り合いの会場までは、普通に歩いても15分。
20分前だし、そろそろ出る用意をしなくっちゃ。
ジャンパーのファスナーを上げたとき、あ・・・・・・
最近バーゲンで買ったばっかしの焦げ茶色の洋服に、大きなシミを発見！
それは口元から一直線に下あたりで、丸くて大きくて、真っ黒になっています。
まるで土に掘られた深い穴みたい。
間違いなく、お昼にかぶりついたハンバーガーの油だね。

ジャンパーをその場に脱ぎ捨て、脱衣所にまっしぐら。
ガバっと脱いで洗剤でゴシゴシ、ゴシゴシ、ゴシゴシ・・・・
ジャジャ〜〜〜〜
落ちたかどうか、広げてジ〜っと確かめる。
それから洗濯機にポイ！＆スイッチをポチ！

上半身あらわな姿で茶の間を小走りに横断。
タンスの引き出しから別の洋服を取り出し、すっぽりかぶって、再び横断。
ブラシで髪をシュッシュッシュ！
わわわ、あと15分を切っている！

かくして雪解け道を早歩きや小走りを織りまぜた結果、ついには時間ギリギリで到着か！
ガラガラ・・・
” 遅れてすみませ・・・・” あれ？誰もいない？？？
「ああ、会合の方ですね、会場ここじゃないですよ」
”そ、そうですか・・・・”
ハンバーガーが作ったシミの穴は、まさに底なしの深さであった。