明日には竣工(完成)というビルの建設現場に行ってきました。
ビルの中では、内装屋さんや設備屋さん、塗装屋さんなどなど、いろんな業者さんが最後の追い込みです。
何でも予定通りに進めばな〜んも困らないのですが、例えば壁紙に小さなキズでもついていたりすると手直ししなくちゃいけないし、設備の取り付けが遅れていたりすると、次の仕事も遅れちゃうもね。
今日の旦那さんの仕事はこのビルの建築写真を撮る事で、私はその子分。
設計図と照らし合わせて進むのですが、旦那さんにとっては難儀な子分でございます。
だってさ、設計図の東西南北がどっちなんだか、ワッケわかんなくなっちゃうんです。
” 次は2階、あっちの角度から、その戸は閉めて、あそこ電気つけて、脚立もってきて、そこは飛ばして次の場所、今何カットめだ?? ”
そんな事をやっているうちに、ついに症状がでました。
『あれ?あれ?ここはどこ?この部屋どこ?どっち向いているんだ?』
最近の建物は、あやつける(カッコよいデザインにする)もんで、斜めや出っぱりのある建物が多いっしょ。
方向感覚に弱い私の脳は、ヘタくそなヨーヨーみたいに、ブヨンブヨンになっちまったのであった。
ビルは真四角に作ってっちゅうのさねまったく。
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旦那さんはプチ切れ状態で、私も持ってた設計図をクルっと半回転させて位置情報をもとに戻し、
「こうだべさ」と次の場所へ移動しました。
うえ〜ん (泣)・・・・・・
午後になると、女性の美装屋さんがふたり入ってきました。
ビルの最後の仕上げはきれいに掃除をする事です。
彼女たちは手際よく脚立を立てて、正面玄関の窓ガラスを拭き始めました。
ぐいぐいと大きく腕を動かし、弧を描く腕が力強い。
明日の朝までに、廊下や部屋も、全部をきれいにする彼女たちは、建築の世界になくてはならない女性パワーなのです。
そうだった。
” うえ~ん ” とか言ってる場合じゃなかった。
完成前のビルの中は業者さんの最後のパワーで、暖房なしでも、けっこう熱いのでした。
今日手稲山に初雪が降りました。