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それは赤信号で車が一旦停止した時でした。
じんわり蒸し暑い歩道は、通る人達の足を自然と早足にしています。
その中から飛び込んできたのは、一歩一歩ゆっくり歩くピンクの人。
ピンクのブラウスの袖は白雪姫のようにふんわりして、3段フリルのスカートは、セーラームーンのように、ひざ上30センチもあろうかという3段フリルの超ミニです。
ピンクの靴に、ボタンの花のような髪飾り。
そこから露出する手足は白く透き通り、それはまるで、山崎製パンの”やわらか食パン”に咲いたボタンの花。
ところが車の窓から見たその人は、うちの婆ちゃんみたいなお婆さんだったんです。
肩まで伸ばした、カツラとおぼしき髪先が、一歩あるくたびにちょっと揺れてる、そんな姿にもう釘付けです。
そう言えば、ピンクの色は、女性らしさと若返りの色なんだと聞いた事があります。
身に付けたり、重い浮かべるだけでも、体が若返ろうをするのだと、何かで読んだような気がしました。
お婆さんは、自分でも気づかぬうちに、回りの人をも若返らせているのかもしれないぞ。
しかも歩くのゆっくりだもんから、効果抜群、刺激的。
そんな事を考えているうちに信号が青になりました。
でも待てよ、今流行りのコスプレか?だったら、コスプレの親分、会長、いやご意見番かもしれない。という事は、もしかしたら・・・爺ちゃんかも・・・しれない。おお~なんだかさらに、すごいっしょ。
林家ぺー、パー子の先祖かな。
世の中色んな人がいますね。
本当にそうですね。
人に迷惑をかけないようであれば、それもまた楽しいです。